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地球が見える 2006年

ラニーニャ現象の終息

「AMSR-Eが捉えたラニーニャ」で紹介したラニーニャ現象が終息しました。
気象庁は6月9日に「今回のラニーニャ現象はこの春に終息したと考えられる。」と発表しました。
図1 AMSR-Eで観測した海面水温偏差分布(2005年12月13日〜12月17日の5日平均)
図2 AMSR-Eで観測した海面水温偏差分布(2006年5月13日〜5月17日の5日平均)
図1と図2は、AMSR-Eから算出した海面水温の平年値との偏差です。これらの図で、赤色ほど平年値より水温が高く青色ほど水温が低いことを表しています。図中黒枠の領域(西経90度〜西経150度、北緯5度〜南緯5度)は気象庁がエルニーニョ、ラニーニャの判定を行う海域(以降、エルニーニョ監視海域と称す)を示しています。
図1はラニーニャ現象の最中であった2005年12月15日のものです。エルニーニョ監視海域に濃い青色の領域がありますが、その西側のニューギニア島からインドネシア付近では濃い赤色の領域が広がりコントラストが大きくなっています。一方、図2は2006年5月15日のものです。エルニーニョ監視海域とその西側の海域との色のコントラストは小さくなっています。

図3 エルニーニョ監視海域における海面水温平年偏差の時系列変化
図3はエルニーニョ監視海域における海面水温の平年値からの偏差を時系列的に表しており、平年値に対する観測値の偏差がプラス側(赤い領域)に長期間あるとエルニーニョに対応し、マイナス側(青い領域)に大きく長く続くとラニーニャに対応します。今回のラニーニャに対応する青い領域は2006年5月頃からは完全になくなっています。
エルニーニョ現象とラニーニャ現象は東部熱帯太平洋に限られた現象ですが、地球全体の天候に影響を与えていることが知られています。気象庁は、ラニーニャの年の冬は日本付近で厳冬となる傾向があるとしています。
気象庁は、2005〜2006年の冬に日本付近で気温が低かった原因の一つがラニーニャ現象に伴う西部熱帯太平洋における対流活動の活発化であるとしています。しかし、ラニーニャ現象が厳冬の原因であるとは断定していません。それは気候システムがとても複雑なため、原因と結果が単純に1対1には対応しないからです。とは言っても、1万kmも離れた場所の海水温の変動が日本付近の天候と私たちの生活に大きく関連していることはとても不思議なことです。
JAXAはAMSR-E等の観測センサを駆使して、これからも地球環境の変動を解明するための観測・研究を続けていきます。太平洋、インド洋の熱帯域の海面水温の最新情報はエルニーニョウォッチをご覧ください



参照サイト:
エルニーニョ監視速報(No.165)(気象庁の報道発表資料)
ラニーニャに伴う日本の天候の特徴(気象庁HP)
平成17年12月の天候をもたらした要因について(速報)(気象庁の報道発表資料)

観測画像について:
(図1〜図3)
観測衛星: 地球観測衛星Aqua(NASA)
観測センサ: 改良型高性能マイクロ波放射計AMSR-E (JAXA)
観測日時: 2005年12月13日〜12月17日(図1)
2006年5月13日〜5月17日(図2)
2003年7月〜2006年6月(図3)
図1及び図2はAMSR-Eの観測データから算出された海面水温の偏差について、5日平均した画像です。

AMSR-Eのプロダクトおよびアルゴリズムについては こちらをご覧ください。

関連サイト:
AMSR-Eが捉えたラニーニャ
AMSR-Eによるエルニーニョウォッチページの公開を開始
Aqua/AMSR-Eから見た2002/03エルニーニョ
エルニーニョに関する気象庁のページ

本文ここまで。
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