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地球が見える 2005年

台風7号通過翌日の関東・東海地方

図1 台風7号が通過した翌日の関東・東海地方と紀伊半島

図1は今年(2005年)最初の上陸台風となった台風7号が通過した翌日の関東・東海地方と紀伊半島をMODISが捉えたものです。まだ一部に雲が残っているものの、関東地方から中部地方にかけて晴れています。太平洋側の沿岸部を見ると、台風がもたらした大雨のため、増水した川から大量の土砂が流れ出て広い範囲で、沿岸部が変色していることが分かります。

図2 浜名湖付近から紀伊半島にかけての拡大図

図2は浜名湖付近から紀伊半島にかけての拡大図です。渥美半島の太平洋側沿岸と熊野灘に面した紀伊半島沿岸の南半分で海水が濁っている様子が分かります。なお、図左に関西国際空港が、図中央やや右に中部国際空港がそれぞれ見えています。

図3 房総半島の沖から駿河湾にかけての拡大図

図3は房総半島の沖から駿河湾にかけての拡大図です。図3左下駿河湾から房総半島の太平洋側にかけて大量の土砂が流れ出ている様子が分かります。中央下の相模湾では、雲が点在し、太陽光の直接反射がやや強いため、海面の様子が分かりづらくなっています。図右の霞ヶ浦は茶色っぽい灰色に見えており、水が濁っているようです。また、図中央やや右のところに荒川とその河口から東京湾に三角形に広がる濁った水が茶色っぽい灰色に見えています。

なお、台風7号の特徴としては「強風域がとても広かった」ことが挙げられます。「強風域」とは、平均風速15m/s以上の強風が吹いている範囲のことで、上陸直前になってもその強風域の直径は1000kmくらいあり、最も広かったときには1500km にも達しました。(財)日本気象協会提供のアメダスのデータのうち、台風7号が通過した前後に相当する7月25日12:00から27日06:00までの積算雨量を調べると、次のようになっており、このような大雨が川を増水させ、大量の土砂を海まで運んだことが分かります。
  400mmを超えた所:伊豆半島の天城山、神奈川県箱根町
  300mmを超えた所:埼玉県小川町
  200mmを超えた所:三重県尾鷲市、東京都奥多摩地方、埼玉県秩父地方、群馬県武尊山、栃木県那須塩原市




観測画像について:
(図1〜3)
観測衛星: 地球観測衛星Aqua(NASA)
観測センサ: MODIS(NASA)
観測日時: 2005年7月27日12時39分ころ (日本標準時)
色付けは、MODISのチャンネル1, 3, 4を用いて、チャンネル1(620〜670 nm)に赤、チャンネル4(545〜565 nm)に緑、チャンネル3(459〜479 nm)に青を割り当てて合成しています。このため、概ね肉眼で見たのと同じように見えています。図1の分解能は1km、図2及び3の分解能は500 mです。

深緑: 森林
灰緑: 田畑
白及び明るい灰色:
茶色っぽい灰色: 市街地
濃紺: 澄んだ海面
青ないし薄茶色: 濁った海面、濁った水面

関連サイト:
台風一過の日本列島
MODISによる台風一過の関東沿岸の様子
MODIS準リアルタイム画像
(500m→TokyowanまたはIsewanと進んでください。)
地球が見える 台風・洪水のページ

本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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