ページの先頭です。
本文へジャンプする。
ここからサイト内共通メニューです。
サイト内共通メニューを読み飛ばす。
サイト内共通メニューここまで。
ここから本文です。

地球が見える 2005年

日本海を渡る筋状の雲

図1典型的な冬の雲の分布

図1はMODISが捉えた日本周辺の様子です。日本列島を見ると日本海側に雲がかかり、太平洋側が晴れるという典型的な冬の雲の分布となっていることが分かります。この日の天気図によると、オホーツク海には猛烈に発達した低気圧があり、一方、黄海付近には高気圧があって、日本付近では等圧線が南北に密に並ぶという典型的な冬型(いわゆる西高東低)の気圧配置となっていました。

シベリア大陸から吹いてくる北西の季節風は、とても冷たく乾いています。そのような季節風が日本海を渡る際、海面上で暖められるとともに水蒸気の補給を受け、下層は暖かく湿った空気へと変わり、大気の状態は不安定になります。そのため、大気中に対流が起こり、図1のように、日本海を横切るように積雲(すじ状の雲)ができて積乱雲へと発達し、日本列島の日本海側に雪を降らせます。

一方、雲は高い山々(脊梁(せきりょう)山脈)を越えることができず、山々を越えた季節風は乾燥した良い天気をもたらします。関東地方の平野部では南アルプスや三国山脈等の高い山々に守られるような地形をしているので、季節風の吹き込みや放射冷却で寒くはなりますが、雪はまず降りません。

図2 図1の済州島と屋久島の下流に生じた渦列の拡大図

図1の左下二か所で渦巻いている雲は、この時期よく生じ、韓国のチェジュ (済州)島と屋久島の風下で気流が乱れていることを表しています。流れの中に障害物があると、その下流側に渦列が発生することが知られていますが、海上の気流の場合、孤立峰が障害物となって渦列が発生します。強風のとき電線や木の小枝がヒューヒュー音をたてるのは、電線や小枝が障害物のはたらきをし、空気中に渦列ができて空気が振動するためです。



観測画像について
(図1、2)
観測衛星: 地球観測衛星Terra(NASA)
観測センサ: MODIS(NASA)
観測日時: 2005年2月3日10時51分ころ (日本標準時)(図1,2)
色付けは、MODISのチャンネル1と2を用いて、チャンネル1(620〜670 nm)に赤、チャンネル2(841〜876 nm)に緑、チャンネル1(620〜670 nm)に青を割り当てて合成しています。このため、肉眼で見たよりも植生が強調されて見えています。元の画像の分解能は250 mです。

緑 : 森林、草地
白 : 雲、雪または氷
黒 : 海面

関連サイト:
冬の風物詩:流氷到来
雪化粧した新年の関東地方

本文ここまで。
画像:ロケットの情報を掲載 ロケットナビゲーター
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:ページTOP