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地球が見える 2003年

AMSRが捉えた中国東北部の大規模な洪水

(図1)7月28日 (図2)8月21日
(図3)8月25日 (図4)10月24日

前回のトピックス 「中国東北部を襲った大規模な洪水」 でお伝えした洪水の様子をAMSRでは雲に邪魔されることなしに(*1)、継続的に捉えていました。

図1〜5はAMSRが捉えたカラー合成画像で(*2)、陸域における黄白色の部分は強く雨の降っているところや冬なら積雪域に対応し、水色は川や湖などの水面を表しています。また、海域における水色は大気中の水蒸気や雲が少ない場所を、紺色は大気中の水蒸気や雲の多い場所をそれぞれ表しています。

図1は7月28日の洪水前の状態を示していますが、川筋はよく分かりません。図2は8月21日の画像で、中国東北部に強い雨域(黄白色の部分)が見えています。その後、8月25日、10月24日の画像(図3、4)では、ネン川(嫩江(ネンチアン))や松花江(ソンホワチアン)の川筋(水色の部分)がよく見えており、川が増水した状態が続いていることを示しています(*3)。

(*1)マイクロ波放射計は昼夜、雲のあるなしを問わず、全天候で観測できるという特徴を持っているので、これらの特徴を生かして、AMSRの姉妹センサであるAMSR-Eが大規模な洪水や流氷の監視に役立つことが期待されます。

(*2)AMSRは6.9〜89.0GHzの8つの観測周波数帯を持っていますが、上の図では「今日の一枚」と同様に、そのうち89.0GHz(垂直偏波)、89.0GHz(水平偏波)、23.8GHz(垂直偏波)のデータに、それぞれ赤、緑、青を割り当ててカラー合成をしています。

(*3)AMSRは直径2mの大口径アンテナを採用しているので、89.0GHzにおける地上分解能は5 kmに達し、これまでに衛星に搭載されたマイクロ波放射計の中で最高の地上分解能を誇っています。このため、AMSRでは従来のマイクロ波放射計では観測できなかった川幅が数km以上に増水した川を捉えることができました。


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