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TRMMとは
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豪雨や大雪の観測
日米共同ミッションの熱帯降雨観測衛星(TRMM)に関する基本情報、
TRMMの歴史、衛星やセンサの概要、観測画像の例などをまとめて紹介します。
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豪雨や大雪の観測
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TRMMからGPM計画へ
豪雨や大雪の観測
1999年6月 − 広島の豪雨
1999年6月29日 (日本時間)
1a
1b
2a
2b
PRが捉えた1999年6月29日(日本時間)の西日本豪雨の様子です。梅雨前線の活発化に伴うこの豪雨によって大きな被害がもたらされました。 TRMMはこの日の午後4時頃(図1a,2a)と午後5時半頃(図1b,2b)に西日本を2回観測しました。2回の観測の図を比べると、対流性の強い雨域(赤系の色で示された領域)が北東から南西にかけてライン状に何本も伸び、その位置が時間とともに西から東に移動していったことがわかります。この時の立体図を見ると、降雨の高さは高い所でも7km程度となっています。この高度はそれほど高いわけではありませんが、非常に激しい雨をもたらしました。
PRの観測では1時間の降雨強度が、ところによって60mmを超えていました(図2b)。この時、地上雨量計でも広島地方で1時間の降水量が60mm以上を記録しており、PRによる降雨の推定がおおむね正しいことを示しています。
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