第2回全球降水観測計画(GPM)国際ワークショップ

当日の会場の様子

平成14年5月20日(月)から5月22日(水)の3日間にわたり、第2回全球降水観測計画(GPM)国際ワークショップが東京の品川プリンスホテルで開催されました。 参加者の国/地域は20以上に及び、約200名の参加がありました。主要な参加機関としては、日本から宇宙開発事業団、通信総合研究所、気象庁、米国から米国航空宇宙局、米国大気海洋庁、欧州から欧州宇宙機関、イタリア宇宙機関、フランス宇宙機関、欧州委員会、その他の国では、北南米地域からカナダ、ブラジル、アジア・オセアニア地域からインド、インドネシア、タイ、マレーシア、オーストラリア、モンゴル、バングラデシュ、中国、ネパール、フィリピン、ベトナム、アフリカ地域から南アフリカといった国々の宇宙機関や気象機関などが参加しました。また、国際機関では、世界気象機関/世界気候研究計画、地球観測衛星委員会が参加しました。さらに、大学等からも多数の研究者の参加がありました。 第1日目は、GPMの現状報告に引き続き、参加各国/各機関からGPMに寄せる期待並びに計画への貢献の可能性を発表及び討論し、協力の形態を模索しました。 第2日目は、GPMにより発展が期待される地球科学研究や実利用化研究について、様々な分野から研究報告や今後の見通しについての発表と討論が行われました。 第3日目は、データ配布、アルゴリズム、パートナーシップの各テーマについて全体討論を行いました。特にパートナーシップについては、国際的な参加の枠組みを早く明確にしてほしいとの意見が参加者から寄せられたのを受け、国際的なステアリングチームの立ち上げ等、枠組みの整理を早急に行うことにしました。 3日間の議論の結果を踏まえ、今回のワークショップのリコメンデーションがまとめられました。この中で、GPMに関心がある機関は本計画を支援し、衛星システムの開発、科学研究や実利用化研究を実施すべきであること、また、その機関が本計画の確立にあらゆる努力を払い、国際的な協力の輪を広げていくことを提言しました。 (太田)