ATLIDが直接測定しているものは、レイリー散乱とミー散乱が合成された後方散乱信号で、視線方向の距離に応じて大気中の高度プロファイルとして得られます。後方散乱信号は高スペクトルフィルターによりレイリー散乱およびミー散乱の情報に分離でき、さらにミー散乱は水平偏波と垂直偏波に分離できます。このような部分をレベル1処理が担い、その結果としてレイリー、ミー(水平偏波)、ミー(垂直偏波*1)の3つのチャンネルにおける後方散乱強度データの鉛直プロファイルが得られます。
さらに高次的な計算処理をすることにより、エアロゾルと雲の検出や、雲粒子の相や形状、エアロゾルの種類の分類、エアロゾルと雲のそれぞれについて消散係数、後方散乱係数、ライダ比、偏光解消度、大気境界層高度を導出します。