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「だいち2号」による広島市土砂災害の観測結果について (3)

宇宙航空研究開発機構 (以下、JAXA) は、2014年8月24日0時00分頃(日本標準時刻)、陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2) 搭載のLバンド合成開口レーダ (PALSAR-2;パルサー2) を用いて、2014年8月20日に発生した広島県広島市の土砂災害地域の観測を実施しました。

図1に今回のPALSAR-2による観測範囲 (赤枠) と「だいち2号」の軌道 (青線) を示します。

図2は広島市の土砂災害の被害地域を観測したPALSAR-2の高分解能[3m]モード (1偏波) の画像です。
図1: 観測範囲 (赤枠) と衛星軌道 (青枠) 図
図1: 観測範囲 (赤枠) と衛星軌道 (青枠) 図
図2: PALSAR-2による広島県広島市付近の観測画像
図2: PALSAR-2による広島県広島市付近の観測画像
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図2中の赤枠で示した領域は土砂災害の被害の多かった地域で、図3に検出結果を示します。

図3: 広島市安佐北区可部付近の観測画像

(左:PALSAR-2/2014年8月24日観測、右:PALSAR/2010年1月26日観測)

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図3は安佐北区可部付近のPALSAR-2画像と、2010年1月26日に「だいち」(ALOS) 搭載のLバンド合成開口レーダ (PALSAR;パルサー) により同地域を観測したHH偏波画像との比較を示したものです。PALSAR-2画像上の赤枠内の黒い筋は、PALSAR画像や、既に発表されている航空写真との比較により土砂崩れ跡の可能性を示しています。

この黒い筋の部分を分かりやすく表示したアニメーションを以下に示します。

安佐北区可部付近
JAXA EORC