地表反射光観測装置(POLDER)CNES供給 | ![]() |
観測の概念
地表反射光観測装置(POLDER)は可視・近赤外域の地表反射光を観測する光センサです。他のセンサとの相違点は、同一地点の様々な方向からの観測、反射太陽光の分光偏光特性の観測が出来ることです。
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POLDER observation concept POLDERの視野角は広く、±43度(衛星進行方向)x ±51度(衛星進行と直交方向)で、プッシュブルーム技術を採用しているため、一地点を最大14種類の方向から観測できます。更に、16種類の干渉フィルタと偏光フィルタにより、多バンド、多偏光角の観測を行います。
POLDERはTOMS同様、広い視野角を持っているため、約5日間に4回の頻度で全地表を観測できます。ミッション計画
POLDERは、前述のように、様々な反射角、偏光などの条件下で地表の反射特性を観測できるので、大気の特性をより理解することに役立ちます。対流圏のエアゾルの変動や、地球の放射バランスに対する雲の影響に関する研究に寄与すると考えられています。センサの構成/動作
POLDERは光学系と電気回路部で構成されています。光学系は広画角のテレセントリック・レンズ、観測バンドを決めるフィルターホイール、及び検出器の2次元CCDにより構成されます。
入射光はテレセントリック・レンズで光学的に補正された後、フィルタに対してほぼ垂直に入射させます。 焦点画上には 244×274画素を持つ2次元のCCDがあり、地表面の2次元画像を取得できます。フィルターホイールには16種類のフィルタがあり、一回転毎に16チャンネルの画像を得ることができます。
電気回路部の主な機能は、観測データのA/D変換等を行う画像データ処理、この画像データ及びPOLDERを運用するためのテレメトリ/コマンドの衛星本体との送受信、フィルターホイールの駆動、さらに電力、熱の制御です。
地球観測データ解析研究センター