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2015年お知らせ

平成27年9月11日
宇宙航空研究開発機構

全球降水観測計画(GPM)による
2015年9月の秋雨前線に伴う大雨の観測

2015年9月10日に栃木県と茨城県に大雨特別警報を発表させた大雨について、全球降水観測計画(GPM)主衛星と全球合成降水マップ(GSMaP)で継続的に降雨の状況を観測しています。

1. GPM主衛星による大雨をもたらした秋雨前線に伴う降雨の観測

2015年9月9日23時(日本時間)に、全球降水観測計画(GPM)主衛星が日本列島を通過し、台風18号によって活発化した秋雨前線に伴う降雨観測を行いました。
GPM主衛星には日本が開発した二周波降水レーダ(DPR)とNASAが開発したGPMマイクロ波放射計(GMI)が搭載されています。観測幅が広いGMIは、北関東から日本海上にかけて線状に広がる降水帯を観測しています。
DPRは立体的に観測が可能で、地表から高さ10kmまで広がる降雨の鉛直構造を捉えています。このような立体的な観測により、各地の雨の特徴の理解が深まることで、雨を推定する気象予報モデルの改善に貢献できます。
GPM主衛星の観測データは、昨年8月から気象庁の台風解析に利用されており、台風の進路予測の精度向上に貢献しています。

図1-2:2015年9月9日23時(日本時間)の観測事例の動画

2. 全球合成降水マップ(GSMaP)による降雨モニタリング

全球合成降水マップ(GSMaP)プロダクトはGPM主衛星データと複数のコンステレーション衛星群(GPM計画に参加する各国・機関の人工衛星群)データから全球の降水分布を算出します。図2-1は2015年9月10日9時(日本時間)の全球での地表降水分布です。
また図2-2は2015年9月9日12時~9月10日11時(日本時間)までの24時間積算降雨量を表しており、北関東から東北地方の西側付近にかけて線状に降水帯が広がっており、この降水帯により甚大な災害が引き起こされました。
図2-3は、GSMaPによる、2015年9月9日15時~11日8時(日本時間)の当該時刻を含む前24時間積算雨量の動画です。線状の降水帯が関東から東北にゆっくりと移動しており、その結果、東北地方にも被害が広がっています。

図2-3:GSMaPによる2015年9月9日15時~11日8時(日本時間)の当該時刻を含む前24時間積算雨量の動画

最新のGSMaP観測画像については、JAXAの「世界の雨分布速報」ウェブサイト(http://sharaku.eorc.jaxa.jp/GSMaP/index_j.htm)で公開していますので、ご覧下さい。

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