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宇宙航空研究開発機構 / フランス国立宇宙センター合同発表文


1996年(平成8年)10月2日、パリ及び東京


1.発表文

 仏の地表反射光観測装置(POLDER:POlarization and Directionality of the Earth's Reflectance)は1988年の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の飛行機会の公募に応じて、1989年にADEOSに搭載されるために選択されました。
 フランス国立宇宙センター(CNES)とJAXA間の協力により行われるADEOS搭載用POLDER計画は、地球環境科学分野における両機関間の初の主要な協力です。

 8月17日の種子島宇宙センターからのJAXAのH-IIロケットによるADEOS打ち上げ成功及びそれに続く衛星の機能確認の後、最初のPOLDERデータがJAXAの地球観測センターで受信され、データがツールーズのPOLDER地上システムへ送付されました。最初の一連の処理により異なる波長での地球反射図が作成されました。これらの画像は緑及び青の波長(443、490nm)における海洋パラメータ(クロロフィル色素等)、赤の波長(670nm)及び近赤外の波長(765、865nm)による陸域表面の状態の代表的なものです。地表面の特定地域に対して、多視角及び多偏光データを用いてさらに高次のPOLDER成果品が作成されました。

 1996年11月中旬に予定されているPOLDERデータの定常観測の開始から、陸域表面、海洋、雲、エアロゾル及び地球放射収支の特性に関する20を越える成果品がPOLDER生産センターにより処理され、世界の科学者に広く配布されます。

 仏のPOLDERはCNESにより他の仏国の協力機関[CEA(原子力エネルギー委員会)、CNES(国立科学研究センター)及びその他の仏科学研究所]とともに設計、開発されたものです。POLDERは偏光装置を用いて地表面及び大気を広い視角にわたり定常的に観測する初のセンサです。このようにしてPOLDERは地球環境に係わる基礎的情報を収集し、国際的な科学界が分析を行い、エアロゾル、雲、炭素循環及び他のパラメータが気候変動に与える影響をより良く理解するのに役立ちます。POLDERにより得られた成果は世界気候研究計画(WCRP)及び国際地圏・生物圏(IGBP)の目的に貢献します。


2.画像

画像1 (仏上空から取得したカラー画像)
 仏上空で取得されたPOLDERの初画像

polder_first_color1_small.gif
 1996年9月16日、ADEOSに搭載されたPOLDERにより取得された最初の画像です。443nm、670nm及び865nmにおけるPOLDER観測データを青、緑及び赤色で合成しました。白い雲と異なる地表面の違い[植生(赤色)、土壌(茶色)、海(青)]が明確に示されています。
 サルダン地方の西、地中海の明るい点は太陽の反射光によるものです。ADEOSに搭載されたPOLDERはこのような画像を毎日15000以上取得し、可視、近赤外域の異なる8つの波長帯で全球を観測します。


画像2 (仏上空から取得した2枚のカラー画像)
 仏上空で取得されたPOLDERの初偏光画像

polder_first_color2_small.gif
 POLDERは可視、近赤外の異なる8つの波長帯の分光フィルターと偏光フィルターを通じて画像を取得します。この二つの画像は1996年9月16日に仏上空から取得された自然光の画像(左の画像)と偏光の画像(右の画像)です。従来の画像では、白い雲と異なる地表面の違い[植生(赤色)、土壌(茶色)、海(青)]が明確に示されています。サルダン地方の西、地中海の明るい点は太陽の反射光によるものです。
 偏光画像では、全体が青色で地形の識別が困難になっています。これは波長の短い 波長域での大気の散乱により光が偏光されるためです。雲は灰色または白色に見え、地中海の太陽反射の地点は偏光の強い信号を表しています。このような偏光の観測によって得られる新しい情報は大気の上空で得られる信号への大気の寄与の特性を表し、関心ある地表面や雲の特性の解明に役立ちます。


画像3 欧州及び北アフリカのPOLDER画像

polder_first_color3_small.gif
 9月16日にPOLDERにより観測された一連の画像です(上から下へ、左から 右の順番で観測)。それぞれの画像は443nm、670nm及び865nmにおけるPOLDER観測データを青、緑及び赤色で合成しました。白い雲と異なる地表面の違い[植生(赤色)、土壌(茶色)、海(青)]が明確に示されています。
 ある画像から次の画像の同一地域では、大きな輝度の違いがあります。地中海の明 るい点はコルシカ地方の西の太陽の反射光に相当し、アフリカの海岸の近くで消える まで南に移動しています(画像1から画像3)。
 POLDERはその広い画角によってひとつの対象物を異なる視角で連続して画像を取得することができます。このユニークな能力により、地表面及び雲により反射される放射を多視角で観測し、地上表面や雲の特性を明らかにすることが可能です。


3.連絡先

(日本)
高島 勉
招聘研究員
地球観測データ解析研究センター
電話:03-3224-7084
電子メール:tak@eorc.jaxa.jp

春山 幸男
主任開発部員
地球観測推進部
電話:03-5401-8687
電子メール:haruyama@rd.tksc.jaxa.jp

石戸 喜夫
主任開発部員
地球観測センター
電話:0492-98-1218
電子メール:ishido@nsaeoc.eoc.jaxa.jp

倉益 凌一
主任開発部員
地球観測衛星グループ
電話:03-5401-8651

(フランス)
アン・リファーマン
POLDERプロジェクト科学者
電話:33-6128-2143
電子メール:anne.lifermann@cst.cnes.fr

ジャンルイ・クニール
POLDERプログラム・マネージャ
電話:33-6127-3236
電子メール:counil@cst.cnes.fr 

フランコマリ・ブレオン
POLDER成果品科学者
電話:33-1-6908-9455
電子メール:fmbreon@cea.fr

ジャックリーヌ・ペルボー
POLDERシステム・マネージャ
電話:33-6127-4157
電子メール:jacqueline.perbos@cst.cnes.fr


POLDER 主要諸元

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