地球が見える 2005年
変革しつつある湾岸初の産油国:バーレーン
バーレーンは、ペルシャ湾岸緒国の中で、最初に油田が発見・採掘された国で、1931年にバーレーン島の中央の最高地点であるドゥカン丘陵の近くの第1号油井で発見され、翌1932年に採掘が開始されました。しかし、世界一の石油産出国であるサウジアラビアに比べると埋蔵量も少なく、近い将来に枯渇が予測されたため、石油や天然ガスだけに頼る経済構造からの転換を図るべく、過去20〜30年間にわたってインフラ整備を行い、石油精製やアルミニウム精錬、造船業、金融や貿易サービスの育成を進め、観光開発にも力を入れています。バーレーンの経済開発評議会のホームページによると、国を挙げての経済開発は今なお続いており、コンテナ基地、港湾施設、金融センター、テーマパーク、バーレーン・カタール・コーズウェイ、ゴルフ・クラブ、国際サーキット、温泉リゾートなどの計画が進行中とのことです。 この秋に打上げ予定の陸域観測技術衛星(ALOS)には地上分解能10mの高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)が搭載されるので、より鮮明な最新の画像をお届けできる予定です。 参照サイト: バーレーン政府ホームページ(英語版)
関連サイト: アラビア半島に点在する無数の円形農場 発展を続ける天使の都:バンコク 付録:古墳群 図3のアアリを始めとして、バーレーン島のいくつかの場所とフワール島に数多くの古墳があることが知られています。その総数は10万基以上、総面積は約50平方kmに及ぶと推定されていますが、最近の道路網の開発のためにかなり破壊されたようです。各古墳には遺体を安置する一つか二つの石室があって、その上に土をかけて小丘となっており、古墳群にはそのような小丘が無数に広がっています。最も古いものは紀元前2500〜2300年ころに作られたもので、有史以前の古墳群としては、世界最大級とのことです。形や大きさは作られた時代によって3〜4種類に分類され、最も大きなものは高さ10m以上、直径45m以上あるとのことです。1879年以来継続的に行われている発掘調査の結果、陶製のつぼ、石器、ディルムンの印章、貝のお守り、青銅の道具や武器などが副葬品として発掘されており、かつて、よく発達した社会があったことを物語っています。 |