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地球が見える 2005年

変革しつつある湾岸初の産油国:バーレーン

図1 バーレーン
図1は、ペルシャ湾の一部であるバーレーン湾に浮かぶ島国、バーレーンを捉えています。バーレーンは、バーレーン島を中心に、隣接するムハーラク島、シトゥラ島、ウム・ナサン島や、カタールに隣接するフワール島(図の範囲外)など、三十数個の島から成っています。バーレーン島の北部と北西部は、緑色に見えていて、豊かな植生があることが分かります。これらの地域は主として農地で、地下水や淡水化設備によって海水から作られた真水によって灌漑され、ナツメヤシ、アーモンド、ザクロ、イチジク、柑橘類、種々の野菜が栽培されています。北東部は市街地や、工業地帯、住宅地で、灰色っぽい紫色に見えています。南部は白っぽく見えていて乾燥地帯であることが分かります。特に白い部分は、石灰岩が露出しているところです。バーレーン島の周りの海の一部が赤紫に見えていますが、これは、ごく浅い海底が見えているものです。図1の左端に見えているのは、サウジアラビアの一部であり、キング・ファハド・コーズウェイと呼ばれる盛土道路で、沙漠の島、ウム・ナサン島を経由して、バーレーン島と結ばれています。

図2 キング・ファハド・コーズウェイ
図2は1986年に開通した全長およそ25 kmのキング・ファハド・コーズウェイの部分拡大図です。太く見えているのが盛土の部分で、細く見えているのが橋の部分です。図は1996年に観測されたものですが、工事中と思われる第2のコーズウェイも見えています。

図3 バーレーン主要部
図3は首都マナーマを始めとしたバーレーンの主要部の拡大図です。右上のムハーラク島は人口の多い島で、バーレーン国際空港の滑走路と住宅地が見えています。シトゥラ島とその周辺は工業地帯になっており、石油タンク群や港湾施設が見えています。図3の中央にはピボット灌漑による円形農場とサッカーの国際試合が行われる国立スタジアムが、左下には緑色のクリップを伸ばしたような形の競馬場が見えています。また、縦横に走る高速道路網も見えています。

バーレーンは、ペルシャ湾岸緒国の中で、最初に油田が発見・採掘された国で、1931年にバーレーン島の中央の最高地点であるドゥカン丘陵の近くの第1号油井で発見され、翌1932年に採掘が開始されました。しかし、世界一の石油産出国であるサウジアラビアに比べると埋蔵量も少なく、近い将来に枯渇が予測されたため、石油や天然ガスだけに頼る経済構造からの転換を図るべく、過去20〜30年間にわたってインフラ整備を行い、石油精製やアルミニウム精錬、造船業、金融や貿易サービスの育成を進め、観光開発にも力を入れています。バーレーンの経済開発評議会のホームページによると、国を挙げての経済開発は今なお続いており、コンテナ基地、港湾施設、金融センター、テーマパーク、バーレーン・カタール・コーズウェイ、ゴルフ・クラブ、国際サーキット、温泉リゾートなどの計画が進行中とのことです。

この秋に打上げ予定の陸域観測技術衛星(ALOS)には地上分解能10mの高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)が搭載されるので、より鮮明な最新の画像をお届けできる予定です。



参照サイト:
バーレーン政府ホームページ(英語版)

観測画像について:
(図1〜3)
観測衛星: 地球資源衛星1号(JERS-1)
観測センサ: 可視近赤外放射計(VNIR)
観測日時: 1996年4月4日午前7時36分頃(世界標準時)
地上分解能: 18.3 m×24.2 m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
図1〜3では近赤外域の0.76〜0.86μm、可視域の0.63〜0.69μm、 0.52〜0.60μmの各バンドに緑、赤、青色を割り当てているので、いずれも肉眼で見た色に近い色付けで植生をやや強調した合成画像です。露出した岩や土砂は白や薄い黄土色に、市街地は灰色に、植生は鮮やかな緑色に、水面は黒く、海底がごく浅い水面は紫または赤紫に見えます。

関連サイト:
アラビア半島に点在する無数の円形農場
発展を続ける天使の都:バンコク

付録:古墳群
図3のアアリを始めとして、バーレーン島のいくつかの場所とフワール島に数多くの古墳があることが知られています。その総数は10万基以上、総面積は約50平方kmに及ぶと推定されていますが、最近の道路網の開発のためにかなり破壊されたようです。各古墳には遺体を安置する一つか二つの石室があって、その上に土をかけて小丘となっており、古墳群にはそのような小丘が無数に広がっています。最も古いものは紀元前2500〜2300年ころに作られたもので、有史以前の古墳群としては、世界最大級とのことです。形や大きさは作られた時代によって3〜4種類に分類され、最も大きなものは高さ10m以上、直径45m以上あるとのことです。1879年以来継続的に行われている発掘調査の結果、陶製のつぼ、石器、ディルムンの印章、貝のお守り、青銅の道具や武器などが副葬品として発掘されており、かつて、よく発達した社会があったことを物語っています。
本文ここまで。
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