地球が見える 2005年
スマトラ沖巨大地震の被災地の様子
図1は地震発生の約3時間25分後にフランスの地球観測衛星SPOT-2が捉えたバンダアチェの画像です。津波で押し寄せてきた海水が沿岸部(灰色の部分)にまだ残っているように見え、本来の海岸線が良く分からない状態になっています。また、海水が濁って渦を巻いているところ(紫または赤紫の部分)が何箇所か見えています。 図2は日本の地球資源衛星1号(JERS-1)が9年前に観測したバンダアチェの画像で、海岸近くまで、豊かな植生に覆われていることが分かります。
これらの画像は災害の大きさを示していますが、被災された方々の心の傷は計り知れません。その皆様の心の回復を願うとともに、被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。
関連サイト: (スマトラ島沖地震全般について) 海洋研究開発機構のページ 米国地質調査所(USGS)のページ (防災全般、現地の写真を含む) アジア防災センターのページ (衛星画像) 災害チャーターのページ (財)リモート・センシング技術センターのページ (財)資源・環境観測解析センター NASAの自然災害のページ NASAのMODISのページ ESAの地球観測のページ インドの国立リモートセンシング庁のページ カナダ宇宙庁のページ フランス国立宇宙研究センター(CNES)のページ ドイツ宇宙航空研究所(DLR)のページ スポットイメージ社のページ デジタルグローブ社のページ(ページの右下のTsunami Media Galleryをクリック) スペースイメージング社の津波ギャラリーのページ オーブイメージ社のページ (津波のシミュレーション) 産業技術総合研究所のページ (その他) 防災科学技術研究所のページ 太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center (PTWC)) 付録:マグニチュードとは? マグニチュードとは、地震の規模すなわちエネルギーを表す数値で、数値が大きいほど規模の大きい地震であることを意味します。元々のマグニチュードは、震源から100kmの地点に置かれたある種の地震計で記録された最大振幅をμm単位で測り、その常用対数をとったものと定義されたので、ゆれ幅が10倍になるとマグニチュードが1大きくなります。地震 のエネルギーで考えると、マグニチュードが1大きくなると地震のエネルギーは√1000倍すなわち約31.6倍、マグニチュードが2大きくなると1000倍になります。 これとは別に、モーメントマグニチュードと呼ばれる数値もあり、これは震源において地震を起こした断層面の面積にずれの量を掛けた値に基づくもので、断層運動の規模、エネルギーを表します。 |