地球が見える 2004年
2004年台風1号(スーダエ)
熱帯降雨観測衛星( TRMM )衛星搭載のセンサ( PR, VIRS )と Aqua 衛星搭載の AMSR-E が台風 1 号をとらえました。図は PR で観測した地表面付近の降水量を VIRS で観測した雲画像に重ねたものです。明瞭な目とその周りの強い降水域が観測されています。この台風では目の回りに均等に降水域が発達している様子がわかります。
図2と図3はAMSR-Eで観測した降水量と水蒸気量をそれぞれ表しています。こちらでも目の周りの強く均等な降水域と台風付近に集まっている多くの水蒸気の分布がわかります。 今年の台風1号は4月5日9時頃、北緯8度、東経149度付近で発生し、発達しながら西進し、4月14日9時現在フィリピンの東海上を北東に進んでいます。今後小笠原諸島に接近する見込みです。 台風1号が4月に発生するのは珍しいことではありません。気象庁の台風の統計資料のうち台風の発生数を見ると、過去54年間で10回あったことがわかります。台風1号は1月に発生することが多く、過去54年間で21回もあり、1979年には1月2日に発生した例があります。最も遅い年では、1998年に7月8日に発生したこともあります(観測画像)。 JAXA/EORCでは、今年もTRMMとAquaで台風の観測を続けていきます。 関連サイト: ・TRMM台風データベース ・TRMM台風速報 ・AMSR/AMSR-E準リアルタイム 輝度温度/RadarAMeDAS ・AMSR/AMSR-E高分解能画像
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