地球が見える 2004年
黄砂が発生する様子
3月11日に日本全国で黄砂が観測されました。 Aqua衛星搭載のセンサMODISは、青海(チンハイ)湖の北、中国とモンゴルの国境付近で黄砂(*)が巻き上がっている様子を捉えました。(画像1:観測日2004年3月8日)(白い部分は雲、雲の切れ間の東西に伸びる茶色いスジのように見える部分が黄砂です。)
巻き上がった黄砂は、上空の強い偏西風に運ばれて日本まで到達しました。黄砂が移動してひろがっていく様子は、画像2(3月9日),画像3(3月10日),画像4(3月11日)で良くわかります。 黄砂は、3〜5月頃にかけて九州をはじめとする西日本では毎年観測されますが、今回は関東,東北,北海道などの広範囲で観測され、北海道での観測は2002年11月以来とのこと。また、青森県の日本海側(深浦町)では、見通せる距離(視程)が4キロとなったとのことです。
(*)主に中国大陸の黄土地帯や沙漠地帯で風によって巻き上げられた大量の砂じんが大気中に広がって空を覆い、徐々に下降する現象やその砂じんを黄砂と呼びます。 黄砂は、その発生地で低気圧に伴う風によって舞い上がり、低気圧の通過とともに東へ進んで拡散していきます。 関連サイト: ・2002年11月11日、12日の黄砂現象について ・日本海に広がる黄砂
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