ページの先頭です。
本文へジャンプする。
ここからサイト内共通メニューです。
サイト内共通メニューを読み飛ばす。
サイト内共通メニューここまで。
ここから本文です。

地球が見える 2003年

燃えるオーストラリア北部の熱帯サバンナ

(図1)オーストラリア北部のブッシュファイヤ

2003年10月4日、オーストラリア北部の熱帯サバンナが燃えている様子を、GLIが捉えました。ノーザンテリトリー州北部の高原アーネムランドと、クイーンズランド州北部のヨーク岬半島で、野火(ブッシュファイヤ)に伴って白い煙がたなびいている様子が見られます。また、図中の赤い点は温度の高い地点を赤く重ね描きしたもので、出火地点を示しています(注1)。図1のヨーク岬半島付近を拡大した図2では、出火地点からたなびく煙がより鮮明に映し出されています。ヨーク岬半島の東側に南北に伸びるグレートバリアリーフも見えています。

(図2)図1の拡大図

オーストラリア北部沿岸は、一年中気温が30度近い熱帯域です。熱帯気候は雨季と乾季に分かれており、5月から10月までが乾季、11月から4月までが雨季にあたります。はるか昔から、この地では乾季になると例年、野火が盛んに起こっていました。これらの野火はユーカリの木を中心としたサバンナで、低木や草が燃えているものです。 野火の頻度と威力は乾季の末期に近づくほど活発になります。

ブッシュファイヤは、雷などによる自然発火のほか、人間の不注意による出火や、原住民が土地を利用する際に植物を焼き払うためのものなど、様々な原因で起こります。この地に暮らす人間や動植物は、長い間に、野火に適応したライフサイクルを築いてきました。野火の頻度や規模は、現地の生態系に大きな影響を与えるため、オーストラリアの研究機関CSIRO (http://www.bbm.csiro.au/)や、NT Bushfire Council (http://www.nt.gov.au/ipe/bfc/)などでは、野火の燃焼のコントロール、現地の生態系への影響などについての研究が活発に行われています。

ユーカリがまばらに生える熱帯サバンナ
(図3)乾季初め(ブッシュファイヤ前) (図4)乾季終わり(ブッシュファイヤ後)
 
ユーカリは脂分の多い幹の外側はよく燃えるが、幹の内部までは燃えずに木が生き残っています。
(図5)乾季の終わりのブッシュファイヤがヒース(ツツジ科の常緑低木)の群落のある砂岩地帯を移動する様子。これらの群落には火に敏感な植物が含まれ、その種子は火に耐えることができ、時には火を必要としますが、ブッシュファイヤが頻繁に起きると耐えることはできません。


* 図3〜5はNT Bushfire Council 提供。
(注1)赤い点は、GLIの中間赤外チャンネル(波長3.7μm)で観測した温度の高い(約330Kすなわち57°C以上)地点を抽出して、赤く重ね描きしたものです。
本文ここまで。
画像:ロケットの情報を掲載 ロケットナビゲーター
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:ページTOP