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地球が見える 2003年

大湿地に残るマングローブの森


ベンガル湾の入り江、インドのウエストベンガル州とバングラデシュにまたがる大湿地帯に動物たちの楽園があります。

「シュンダバンズ」とよばれるこの地は、ガンジス河およびブラマプトラ河の河口に広がるデルタ地帯の一角にあります。川の流れは幾度もくり返し曲がりくねり、さまざまな幅の無数の川や複雑な水路となってベンガル湾に注いでいます。この地形は、16世紀ごろにガンジス川の本流が移動したため、流れ込む水量が減少して形成されたと考えられています。潮の満ち干によって海水が水路の奥にまで浸入するため、満潮時と干潮時と水位の差は5メートル以上に達するといわれています。そこには、世界最大のマングローブ (*) の森が広がっています。

上の画像は、乾季の2003年2月20日にGLIがガンジス河およびブラマプトラ河の河口付近を観測したものです。河口付近の濃い緑色の部分が、「シュンダバンズ」のマングローブ林です。有名なベンガルトラやイリエワニなどの絶滅危惧動物をはじめ、シカやイノシシ、鳥類など非常に多くの種類の動物が生息するこの森は、1997年に世界自然遺産に登録されました。

マングローブの森の周辺に見える肌色や黄緑色の部分は、ともに水田地帯に相当します。稲の生育状況の違いが、このような色の違いとなってあらわれているとみられます。野生動物が支配するマングローブの森と人々の生活圏は、非常に狭い範囲で隣接していることがわかります。また、海岸付近の濃い青色の部分は海に流れ込んでいる泥水を示しています。

上流に世界有数の多雨地帯を有するこの地域では、6月から9月にかけての雨季の大洪水や、また、ベンガル湾から襲来するサイクロンによる高潮の脅威に常に脅かされています。現在では海岸付近の森が防災上はたす役割も見直され、造林による森の再生が試みられています。

上の画像は、短波長赤外の1640ナノメートル(チャンネル28)、近赤外の825ナノメートル(チャンネル23)、可視光である660ナノメートル(チャンネル22) の波長帯のデータを、それぞれ赤、緑、青に割り当てて合成したフォールスカラー画像です。

(*)マングローブとは、熱帯・亜熱帯の海岸沿いなどの海水と淡水が混じり合うような場所に生える常緑低木または高木の一群で、世界中で90〜100種ほど存在するといわれています。日本では南西諸島などに分布しています。マングローブの樹々は海水につかるような環境でも生育できるように、空気中に根を出して呼吸するものや、樹上で発芽した「種子」が泥地に刺さって殖えるものなど、独特のスタイルを持っています。

マングローブ林の外観(この写真はマレー半島のマングローブ林です。)

 

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