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地球が見える 2003年

アマゾン川をみる


この画像は、ブラジル北部を東に流れるアマゾン川を、2003年4月8日にGLIが観測したものです。熱帯のアマゾン川流域は雲に覆われることが多いですが、アマゾン川の支流、ネグロ川の東岸に位置するマナウス付近から河口までを、一度に捉えることができました。川・海などの水域は黒、植生は黄色、裸地・森林伐採跡・森林火災跡など植生の疎らな地表は赤、雲は白で色づけされています。1000以上を数える網の目のように広がった支流や、アマゾン川が運んで河口付近に溜まった大量の沈積土(画像右上の青い部分)の様子がよくわかります。

マナウスの200km上流付近(雨季)


アマゾン川の源流は、万年雪を頂くアンデス山脈です。その雪解け水が複数の小川を作り出し、それらがひとつの大きな流れとなって南米大陸を横断し、ベレン付近で大西洋へと流れ込んでいます。長さは6300kmに及び、支流が多く水深も深いため、流域面積と水量では世界第1位となります。その深さゆえ、マナウスまで遠洋航海船が航行することができます。また雨季(12〜5月)には、乾季(6〜11月)に比べて水深が8〜10mも増し、川幅は河口付近で480km、河口から1600km内陸に入ったところでも10kmを超えるため、ボートで繰り出せば、対岸のない土色の海がどこまでも続いているように見えます。

雨季

乾季

また、アマゾン川は上流と河口付近との標高差が非常に小さいため、主に2〜4月の大潮の時期に海の潮が川の水位より高くなり、大西洋の海水が上流に向かって数百km逆流する現象(ポロロッカ)が起こることがあります。その波は、時速15〜20km、高さは6mを超えることもあります。

アマゾン川流域が形成されたのはとても古く、2〜5億年前の古生代にまで遡ります。そのため、「セルバ」*と呼ばれる熱帯雨林や水中の世界でも、豊かで多様性に富んだ動植物が見られます。1億年以上前から姿を変えることのない古代魚を始め、このアマゾン川流域では大西洋で見られるよりも多い2000種類以上の魚が発見されています。古代魚の代表ピラルクーは肺を使って呼吸する能力が備わっていたため、海水の浸入、雨季と乾季の水位の変動など、激変するこのアマゾンの環境の中で生き残ってこられたのだと考えられています。


*セルバ:セルバは主にアマゾン川流域にみられる高温多雨の大密林地帯で、樹冠が日光をほとんど遮ってしまうために下草が少ない。これに対して、ジャングルとは東南アジア・アフリカなどに多く、日光が地表に到達するため下草が繁茂する密林となる。

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