図5は、台風10号が室戸市に上陸する約5時間前の8月8日午後4時頃に、熱帯降雨観測衛星(TRMM)が近畿から中国・四国地方を観測した画像です。TRMMに搭載された可視赤外観測装置(VIRS)で観測した雲画像に、同じくTRMMに搭載された降雨レーダ(PR)で観測した地表付近の雨の強さを示した画像を重ねたものです。PRによる雨の強さは、赤い範囲が強く、青い範囲は弱いことを表しています。雨のもととなる湿った空気が台風から流れ込み、四国山地や紀伊山地にぶつかって、南東側の斜面で強い雨を降らせていたことがわかります。なお、TRMMプロジェクトはNASAと日本の共同プロジェクトです。
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