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地球が見える 2003年

アジア南西部の大規模な褶曲構造


画像中央で一際目を引く赤茶色の地形は、パキスタン、アフガニスタン、イラン一帯の乾燥した高地にまたがる大規模な褶曲構造です。この褶曲構造の西部はザグロス山脈とイラン高原で、東部はスライマン山脈です。その東側にはインダス川流域の豊かな植生に覆われた地域が鮮やかな緑色に見えています。左上にはカスピ海の南岸、右上にはタクラマカン砂漠の西端、左下にはサウジアラビアの東端、右下にはインドの西部がそれぞれ見えています。画像下部の左端から中央にかけて、ペルシャ湾とアラビア海が黒く写っています。黄色く見えているのは沙漠で、白は雲、水色は主として雲または雪ですが、インダス川河口の東側の水色の部分は乾燥した状態の塩湖(カッチ湿地)です。

現在の南ヨーロッパからこの地域やヒマラヤ山脈の北側を通ってマレー半島に至る一帯は、かつて恐竜たちが生息していたジュラ紀から白亜紀にかけて(2億1000万年前から6,500万年前まで)は、テチス海または古地中海と呼ばれる海でした。その間に海底に堆積した動植物や微生物の死骸が石油や天然ガスの元になりました。その後、アルプス造山運動の一環として、4〜5,000万年前にインド亜大陸を乗せたインド・プレートがユーラシア・プレートにぶつかって(注)、海底が隆起し、テチス海が徐々に干上がって、ヒマラヤ山脈やパキスタンからイランに至る褶曲の激しい急峻な山岳地帯を造りました。この造山運動のお陰で、ペルシャ湾岸やカスピ海周辺では石油や天然ガスがうまく閉じこめられて油田が形成されました。

なお、7月2日、新たに世界遺産に登録された、仏教遺跡を多く含む「バーミヤン渓谷」は画像の中央やや右に位置しています。

この画像は、2003年4月6日、4月12日および5月2日に GLI によって取得されたデータをつなぎ合わせたフォールス・カラー画像です。GLIのチャンネル29(2,210ナノメートル)、チャンネル23(825ナノメートル)、チャンネル20(460ナノメートル)のデータをそれぞれ赤、緑、青に割り当ててカラー合成しています。

(注)地球表面で起きる地震や造山運動などのさまざまな変動を、地球表面を覆う何枚かのプレートの相対運動で説明する学問分野をプレートテクトニクスと言います。

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