地球が見える 2003年
森林火災の煙(続報)
一方、東北地方の太平洋側(特に三陸地方)に見られる白い雲は、梅雨期から盛夏にかけてオホーツク海高気圧がもたらす冷湿な北東風「やませ」によるものと思われます。この「やませ」が吹き込むと、湿った空気が冷えて、高さ数百メートルの下層に低い霧状の雲が広がり、粒の小さな冷たい雨をもたらします。これにより、昔から主に稲・豆作において冷害が深刻な問題となってきました。 ライダー*:レーザー光を用いてエアロソル(大気中の微粒子)を観測する装置。 前回掲載の「北日本に流れ込む森林火災の煙」を見る |