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PR エルニーニョ年と通常年


 図は、PRによって観測された1998年1月と1999年1月の月降水量全球分布です。エルニーニョの有無による降雨分布の違いが明確に現れています。

 1998年1月(上図)は、エルニーニョが続いていたため、通常年に比べて太平洋上の降雨の多い領域が西太平洋から中部太平洋に移動しています。熱帯収束帯(ITCZ)がエルニーニョの影響で、上図ではほぼ赤道上に位置し、南太平洋上の雨の多い領域も通常より東側にシフトしています。

 下図はエルニーニョが終息した後の、1999年1月の降雨分布です。上図とは異なり、赤道中部太平洋上での降水量が少なく、ITCZが通常の位置に見られます。またインドネシア周辺で降水が多く、対流活動の中心位置も通常の位置に戻っていることがわかります。


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