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TRMMとは
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台風の観測
日米共同ミッションの熱帯降雨観測衛星(TRMM)に関する基本情報、
TRMMの歴史、衛星やセンサの概要、観測画像の例などをまとめて紹介します。
TRMMの観測目的
TRMMの歴史
衛星の概要
観測のしくみ
TRMMの観測装置
台風の観測
豪雨や大雪の観測
水循環変動への利用
TRMMからGPM計画へ
台風の観測
台風の成長過程
−発生期から衰退期まで−
南北35度の緯度の間を昼夜、陸上・海上を問わず観測しているTRMMは、さまざまな発達段階の熱帯低気圧を観測することが可能です。
発生・発達期
これは1998年7月8日に台湾の南西に発生した熱帯低気圧です。 最初、降水域は広い範囲に分布していますが(上図)、その16時間後には低気圧が発達するにつれて小さくまとまり、その分赤く示されている強い降水域が発生していることがわかります(下図)。 この低気圧はさらに10時間後、台風第1号(NICHOLE)へと成長しました。
最盛期
この図は1997年12月にグアム島に大きな被害をもたらした台風第28号(PAKA)です。 台風の目の部分では雨が降っていないことがわかります。ほぼ同心円状をしている雲に対して、雨は目の東側だけで降っています。台風の目の周縁部および東側の降水域の中には、台風の「レインバンド」と呼ばれる、線状の非常に強い雨域が何本もあることがわかります。
衰退期
この図は1997年12月に観測されたサイクロン・パムです。 南半球の熱帯低気圧であるため、渦巻きが北半球とは逆方向になっています。目の東側にだけ降水域があり、その中にレインバンドがある様子は最盛期と同じですが、最盛期の熱帯低気圧でははっきりとしていた目の中の無降雨域とそのまわりの強い降雨域は衰えてしまって殆ど見えません。
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