アルゼンチンの降雨 - 1998年12月20日
図1で、上層にある光学的に厚い雲はCh1の反射率が大きく、温度が低いために、赤系統の色に見えます。図3から、それに対応する領域で雨が降っていることが確認できます。図4より、下層の降雨が強い領域では、その上層にまで降雨が発達していることがわかります。一般に、高く発達した降雨の上層には氷晶等が存在しています。その氷晶等によるマイクロ波の散乱により、図2では、輝度温度が低下していることがわかります。このように3つのセンサで同時に観測することによって、雲の中で起きている降雨のプロセスと降雨の特徴を把握することが出来ます。
レベル3プロダクト(月積算降水量)の比較 - 2000年5月