CPRとATLIDは、装置自身が地球表面に向かって信号を発信して対象の探知をおこなう能動型(アクティブ)センサで、視線方向(信号を発信する方向:おおむね鉛直方向)の距離に応じた情報を探知することができます。CPRの場合は最大で地上~高度20km付近、ATLIDの場合は最大で地上~高度40km付近の間の鉛直分布データを取得します。
CPRの視線方向は衛星直下であるのに対してATLIDの場合は衛星直下より3度後方で、この差は地表付近の距離で20km程度、時間にするとおよそ3秒のずれとなります。これは、衛星による雲やエアロゾルの動態把握の観点ではほぼ無視できる差です。