ALOS 京都・炭素観測計画 - 概要 -

京都・炭素観測計画

「京都・炭素観測計画」は、宇宙航空研究開発機構・地球観測研究センター (JAXA EORC) が主導する国際的な共同プロジェクトです。1995年から2003年まで実施した、 JERS-1(地球資源衛星1号)SAR(合成開口レーダ)によるGRFM/GBFM(熱帯雨林、寒帯林マッピングプロジェクト)をALOS用に継続発展させたものです。

この計画はADEOS-II(環境観測技術衛星)搭載のGLI(グローバルイメジャー)の観測プロジェクトを含むものです。
さらに以下を支援するために、関連データや情報を準備します。

  • UNFCCC 京都議定書
  • IGOS-Pで規定された全球炭素観測システムに向けての国際的な貢献

第2のミッションとして、地球環境関連条約(湿地保全に関するラムサール条約、UN Convention to Combat Desertification, Convention on Biological Diversity)との連携をはかリ、直接あるいは間接的なサポートをします。

目的

本プロジェクトの目的は、次の広義のカテゴリーに分けられます

  • 森林、土地被覆の変化の抽出と定量化
    • 変化の識別と影響を受けた区域のアセスメント
    • バイオマス量の増加変動の定量化
  • メタン発生源のマッピングとモニタリング
    • 湿地:
      • 湿地範囲(領域)のマッピング
      • 浸水ダイナミクスのモニタリング
    • 潅漑田:
      • 水田範囲(領域)のマッピング
      • 収穫のタイミングと収穫
    • 寒冷圏の凍結、融解ダイナミクス

データ取得戦略

大陸スケールにおける系統的かつ均一なデータ観測要求を満足するための、 専用のデータ取得戦略を現在開発中です。この戦略には次のような特徴があります。

  • 大陸スケールにおける空間的な均一性(ギャップのない連続的な観測)
  • 時間的な均一性(短時間内の地域観測)
  • 複数空間分解能(20m, 100m, 250m)
  • 適切な繰返し頻度(月毎から年毎)
  • 長期的継続(衛星の運用寿命の間)
  • 全球陸域観測

ALOS搭載のLバンド合成開口レーダPALSAR(1270 MHz/23.5 cm) は、膨大な数の偏波、オフナディア角、分解能の組み合せで観測する能力を備えていますが、時間と空間における均一性と互換性を維持するために次の3つのモードが選択されています。

  • HH 偏波、オフナディア角34.3度、10m 分解能
  • HH+HV 偏波、オフナディア角34.3度、20m 分解能
  • HH 偏波 ScanSAR、100m 分解能

ADEOS-II搭載のGLIセンサーは36バンドのマルチスペクトル放射走査計です。
そのうち6バンドは250mの空間分解能を有し、ETM+とMODIS (B, G, R, NIR, MIR1, MIR2) のバンドにスペクトルにより対応します。
データ取得計画はJAXAの一連の観測シミュレーションによって設定されます。現段階では、PALSAR HH+HV偏波を年間200,000件シーン取得することを計画しています。それぞれの大陸を毎年、少なくとも2回カバーします。またGLI250mチャンネルでの全球観測を含みます。

科学的サポート

他の関連国際協力(例えばGOFC/GOLD, GTOS/TCO) のプロジェクト計画と提携した科学的関連性を確認するために、科学諮問会議が設立されました。
この会議は、炭素モデリングや生物物理パラメータ算定に関する研究者、SAR研究者、及びGOFC、TCO、FAOの代表者、また宇宙機関や大学、公立研究機関の科学者によって構成されています。

問い合わせ先

田殿武雄、林真智< >
宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター
〒305-8505 茨城県つくば市千現2-1-1


ローゼンクヴィスト・オーケ< >
日本ソロ地球観測 (soloEO-Japan)
〒104-0054 東京都中央区勝どき 6-3-2-5006