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陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)が捉えた最後の地球
2006年1月24日に打ち上げられた陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)は、2011年4月22日午前6時41分頃(日本時間、以下同じ)、急な発生電力の低下によりそれ以降の観測運用ができなくなりました。その直前に観測したALOS搭載のパンクロマチック立体視センサ(プリズム) *1、高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)*2、フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(パルサー)*3の最終画像と撮像位置を図1~図6に示します。
(*1) パンクロマチック立体視センサ(プリズム / PRISM):
「だいち」進行方向に対して真下(直下視)と斜め下(前方視、後方視)の画像をほぼ同時に取得することができる光学センサで、衛星直下で地上2.5mのものが識別できる能力(地上分解能)を有しています。
(*2) 高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー / AVNIR-2):
青域から近赤外域の電磁波を4つのバンドで観測することができる光学センサで、衛星直下を観測の際には幅70kmの範囲を地上10mで識別できる能力があります。また、東西44度まで観測範囲を変更することができるポインティング機能を有しています。2011年4月22日の画像は0度で取得しました。
(*3) フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(パルサー / PALSAR):
衛星から発射した電波の反射を受信するマイクロ波レーダで、夜間や曇天時も撮像が可能です。
JAXA EORC