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陸域観測技術衛星「だいち」で見た中国・北京

観測日: 2007年12月2日

観測センサ: AVNIR-2、PRISM パンシャープン*1

*1PRISMとAVNIR-2によるパンシャープン画像とは、2.5mのものが識別できる能力(地上分解能)を持つPRISM画像と、10mの地上分解能を有するAVNIR-2を用いて、擬似的に2.5m地上分解能のカラー画像にしたものです。

2008年8月8日から北京オリンピックが開催されていることにちなんで、北京のALOS画像を紹介します。

図1: 北京中心部

北京市は日本の四国に匹敵する広さを持つ巨大な都市です。

画像中央上部に見える白いドーナツ状の建物は、開会式が行われた北京国家体育場(愛称:鳥の巣)です。観測日の段階では建設中ですが、独特の外観を見ることができます。

画像中央下部に見える四角い場所は紫禁城ですが、面積が約725,000㎡もあります。これはなんと東京ドームが15個は楽に入ってしまう広さです。周囲の道路が碁盤の目のように整然と引かれている様子を見ることができ、北京の歴史を感じさせます。
図1: 北京中心部
図1: 北京中心部
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図2、3: 北京首都国際空港
北京首都国際空港は中国最大の国際空港で、アジアでも屈指の規模を誇っています。東京ドーム15個分という広さを誇る紫禁城すら小さく感じてしまいます。
図2: 北京首都国際空港付近
図2: 北京首都国際空港付近
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図3: 北京首都国際空港
図3: 北京首都国際空港
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図4: 鳥の巣と周辺施設
鳥の巣と呼ばれる鉄骨を組み合わせた独特の模様を確認することはできませんが、雰囲気の伝わる画像です。観測日の時点ではまだ建設中のためか、体育場内部や周辺道路は土がむき出しとなっています。北京国家体育場には最大91,000人の観客が入ることができます。 周辺施設の中では、特にサッカー場の芝が青々としている様子が目立ちます。
図4: 鳥の巣と周辺施設
図4: 鳥の巣と周辺施設
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図5: 紫禁城

故宮博物院として有名な紫禁城は、今から約600年前の明・清朝時代に皇宮として使われていました。「故宮」と呼ばれているのはそのためです。現在はユネスコの世界遺産として登録されています。

上から見ると、たくさんの門と建物が整然と直線状に並んでいる様子を見ることができます。また、紫禁城の前には有名な天安門と天安門広場が広がっています。現在の天安門は1651年に再建されたものです。
図5: 紫禁城
図5: 紫禁城
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図5: 紫禁城
図5: 紫禁城(黄色枠内の拡大)
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図6: 野球場ほか
建設中の野球場を見ることができます。まだグラウンドに芝を見ることはできません。野球は次のオリンピック(2012年ロンドン開催)では競技から外されるため、もしかしたらこの球場がオリンピックで造られる「最後の球場」となるかもしれません。
図6: 野球場ほか
図6: 野球場ほか
図7: 中国・北京
図7: 中国・北京
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