画像ライブラリー
AVNIR-2によるミャンマー・サイクロン洪水観測
図1は「だいち」搭載光学センサである高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)で観測された災害前後の画像です。白く見えるのは雲です。災害後の画像である図1右は、大半の部分は雲に覆われてしまっていますが雲の合間から見える地表面の状況を解析しました。
図2, 3はそれぞれ災害前後で同じ場所を切り出した拡大画像です。図2では災害前は耕作地であった場所が冠水している様子、図3では災害後に小島が削られ面積が小さくなったり、海岸線の砂浜がなくなったりしている様子を見ることができます。
図4左は平成20年5月6日に観測されたLバンド合成開口レーダ(PALSAR)画像から推定された冠水域 (青色で示された場所)を抜き出し、平成19年12月18日のAVNIR-2に重ねて表示したもので、赤色で示される場所が冠水域を表しています。PALSARとAVNIR-2の観測場所が若干異なるため、画像の左側のみ重なっています。拡大画像を見ると、河川沿いの樹木が残っている場所は冠水していないことが分かります。また、図4右は災害後のAVNIR-2画像から推定した冠水域を表しています。こちらは雲の下の様子は分かりませんが、広範囲に渡って水に浸かっている様子をみることができ面積にして10万ヘクタール以上あることが分かりました。
JAXA EORC