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AVNIR-2によるミャンマー・サイクロン洪水観測結果(2)
平成20年5月2日から3日にかけてミャンマーのイラワジ川デルタ地帯を襲ったサイクロン「ナルギス」による被害の様子について、引き続き陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による観測を実施しました。
図1は「だいち」搭載光学センサの高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2, アブニールツー)で観測された画像で、左は災害発生から約1ヶ月半後の6月19日、右は災害直後の5月4日に撮影されたものです。白く見えるのは雲ですが、災害発生から1ヶ月半後の地表面の様子を解析しました。
図2, 3はそれぞれ図1の6月19日、5月4日の観測画像から同じ場所を切り出した拡大画像です。図2では災害直後は耕作地であった場所が冠水していましたが、1ヶ月半後には水が引いて水田等の様子が見えることが分かります。図3では災害後に小島が削られ面積が小さくなったり、海岸線の砂浜がなくなったりしていましたが、1ヶ月半後には小島の面積も以前の状態に戻っていることが分かりました。
図4は図1のAVNIR-2画像から推定した冠水域を赤色で示したもので、左は災害発生から1ヶ月半後の6月19日、右は災害直後の5月4日の様子です。どちらも雲の下は分かりませんが、災害直後には広範囲に渡って水に浸かっていましたが、1ヶ月半後には大半の陸地の水は引いていることが分かりました。また、一部の耕作地は冠水していることが分かります。
JAXA EORC