ALOS-2

校正・検証

ALOS-2/PALSAR-2 JAXA標準プロダクトの精度評価結果

EORCでは、国内外の校正サイトにおける観測データを用いて、定期的にPALSAR-2標準プロダクトの品質を評価し、校正係数等の評価・調整を行っています。以下に、標準プロダクトの評価結果と校正係数を示します。

更新情報

校正係数

標準プロダクトに格納される画素値は、以下の式を用いて後方散乱係数に変換できます。

成果物の後方散乱係数への変換(1)

(L1.5, 2.1用)

成果物の後方散乱係数への変換(2)

(L1.1用)

σ0: 後方散乱係数(シグマノートあるいはシグマゼロ)[単位:dB]
DN: 画素値
CF1, A: 校正係数 [単位: dB]

表1: 校正係数CF1とAの値(2017/03/28時点)
校正係数 値 [単位:dB]
CF1 -83.0
A 32.0
処理ソフトウェアのバージョンは本ページ内「更新情報」の「処理ソフトウェアの更新」あるいはCEOSフォーマット各ファイルのファイルディスクリプタレコードのフィールドNo.12で確認できます。

PALSAR-2標準プロダクト利用上の注意

(2022年7月26日更新)

タイトル 内容
3mモードのビームU1-5の左観測で取得されたデータにおける画像の輝度低下

3mモードのビームU1-5の左観測で取得されたデータで、画像の輝度が低くなる事象が発生しておりましたが、ALOS-2地上システムのパラメータの再設定により修正されました。
2021年10月以降のデータについては正しく取得されていますが、それ以前のU1-5左観測のデータは
輝度が正しくないためご注意をお願いいたします。

広域観測モードにおけるバースト照射タイミング修正による利用制約 2015年2月7日以前の広域観測モード観測データを用いる場合は、一部の観測時期のみ、干渉処理が有効。

参考:「PALSAR-2広域観測モード(ScanSAR)の干渉処理における有効データについて」
高分解能[10m]モード(ビームF2-6)における中心周波数修正による利用制約 ① 2015年5月31日までの観測データでは、ビームF2-6と広域観測モードの間の干渉処理が不可。
② 2015年6月1日の中心周波数変更前後のビームF2-6観測同士の干渉処理が不可。

参考:「高分解能[10m]モードのビームF2-6中心周波数の修正について」
広域観測モードにおける減衰量(ATT)設定による画質低下 2018年4月11日ATT設定修正以前の広域観測モード交差偏波の観測データでは、後方散乱強度の低い領域(海域など)に おいて黒つぶれやボケが生じる可能性がある。

参考:「広域観測モード(クロス偏波)のATT量変更について」(PDFファイル、350KB)
電離層の影響によるラジオメトリック性能およびジオメトリック性能の低下 電離層の全電子数密度(TEC)の変動により、後方散乱係数や画素位置が変化する可能性がある。 離れた2時期の画像を比較する場合には、後方散乱係数や画素位置が、一般的な精度範囲よりもばらつく可能性がある。

2022年7月追加: 2021年後半よりTECが増加しており、ジオメトリック誤差が増加傾向にあります。評価結果や利用上の注意等、以下をご確認ください。
参考:”Isoguchi et al. (2019). Effect of Faraday Rotation on L-Band Ocean Normalized Radar Cross Section and Wind Speed Detection. IEEE Journal of Selected Topics in Applied Earth Observations and Remote Sensing.”
外来干渉波(RFI)による画質低下 地上からの干渉波は標準プロダクト作成時に除去しているが、外来干渉波が非常に強かったり 広帯域であったりする場合には、完全に除去しきれずにノイズとなって画像上に生じることがある。

参考:”Natsuaki et al. (2017). An autocorrelation-based radio frequency interference detection and removal method in azimuth-frequency domain for SAR image. IEEE Journal of Selected Topics in Applied Earth Observations and Remote Sensing.”

参考