防災・災害

PALSAR/SCANSARによる中国南部の6月上旬大洪水

湖南、広東、福建各省など中国南部は6月上旬に3日間に渡って降り続いた大雨で死者66人、897万人が被災したと報じられており(新華社通信)、その洪水状況をモニターする為に、観測幅350kmを有するALOS/PALSAR SCANSARで長州市北部(武漢市の南西部にあり、図中では長州(Changsha)が大きな都市)を2007年6月8日に観測した。2007年4月23日の観測画像と比較したところ、広い領域で洪水によって生じたと思われる河川の氾濫、水没領域がみられた。図左は洪水前の画像、図右は洪水後の画像である。受信日が6月8日であることから、降水のピークは去ったと思われるが、それでも、図中の両丸内で暗い領域が降雨で広がったことがわかる。SARで洪水地域を観測した場合、水面は電波を全反射する可能性が高く画像が暗く見える。適度に水分を含んだ土地は逆に明るくなる。従って、左丸内の河川の下部は降雨の影響によってか水分が増えたと思われる。
中華人民共和国・長州市北部のSCANSARによる観測(クリックで拡大画像へ)
中華人民共和国・長州市北部のSCANSARによる観測
中華人民共和国・長州市北部のSCANSARによる観測
©METI, JAXA