防災・災害

陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による福徳岡ノ場海底噴火にともなう緊急観測

2010年2月3日(水)(日本時間, 以下同じ)に伊豆・小笠原諸島の福徳岡ノ場付近の海底火山が噴火しました。宇宙航空研究開発機構(以下, JAXA)では2月5日(金)、2月7日(日)に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)による緊急観測を実施しました。2月5日の観測では雲のため残念ながら地表の様子を見ることができませんでしたが、2月7日の観測では雲の間から噴火にともなう海水の変色を確認することができました。
図1: 2010年2月7日に観測したアブニール・ツー画像
図1: 2010年2月7日に観測したアブニール・ツー画像 取得日時: 2010年2月7日 午前10時01分頃(日本時間) ポインティング角度: -34.5° 緑枠: 図2拡大画像の範囲
図1は2月7日に観測したアブニール・ツーの全体画像です。福徳岡ノ場は南硫黄島の北に位置します。白く見えるのは雲です。図2は福徳岡ノ場付近の約20km四方を拡大したものですが、南硫黄島の北側で黄褐色および乳白色の変色水が浮遊している様子を確認することができました。この画像から、観測時点においても火山活動が継続していたことが推察されます。
図2: 南硫黄島と福徳岡ノ場付近の拡大(約20km四方、黄色丸は変色水域を示す)
図2: 南硫黄島と福徳岡ノ場付近の拡大(約20km四方、黄色丸は変色水域を示す) (クリックで拡大画像へ)

取得された画像は、海上保安庁や国内防災機関へ提供されました。なお、福徳岡ノ場は海上保安庁海洋情報部において監視されてきた海域火山の一つで、アブニール・ツーでも定期的にモニターされています。

JAXAでは今後も当該地域を継続して観測する予定です。

©JAXA EORC