2016年12月21日更新
JAXA ひまわりモニタ
2015年9月 宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター

ひまわりL1格子化データ提供開始とひまわり標準データの提供期間変更について

JAXA分野横断型プロダクト提供システム(P-Tree)では、これまで気象庁提供の静止気象衛星ひまわり標準データ(HSD形式)の提供をおこなってきましたが、2016年8月31日より、ひまわり標準データをJAXAにおいて等緯度経度格子にリサンプリングした「ひまわりL1格子化データ」(NetCDF4形式)の提供を開始いたします。 なお、2016年10月以降は、ひまわり標準データは最新30日分のみの提供とし、それ以前の期間についてはひまわりL1格子化データのみの提供となります。

1. データ概要

JAXAの分野横断型プロダクト提供システム(P-Tree)では、気象庁から提供されている静止気象衛星ひまわり標準データ、および、JAXAがひまわり標準データから作成する物理量データを公開しています。

利用可能なひまわり標準データ(HSD)

フルディスク

観測範囲フルディスク
時間分解能10分
空間分解能0.5km(バンド3)、1km(バンド1,2,4)、2km(バンド5-16)

日本域

観測範囲日本域(領域1と2)
時間分解能2.5分
空間分解能0.5km(バンド3)、1km(バンド1,2,4)、2km(バンド5-16)

機動観測域

観測範囲機動観測域(領域3)
時間分解能2.5分
空間分解能0.5km(バンド3)、1km(バンド1,2,4)、2km(バンド5-16)

カラー画像データ

備考 3つの可視3バンド(青:0.47ミクロン、緑:0.51ミクロン、赤:0.64ミクロン)から作成した、フルディスク、日本域、機動観測域のカラー画像(png形式)
カラー画像データ


JAXA作成の投影変換済みひまわりL1格子化データ

フルディスク領域

ファイル形式NetCDF
投影法等緯度経度
観測範囲フルディスク領域(60S-60N, 80E-160W)
時間分解能10分
空間分解能 5km(ピクセル数:2401、ライン数:2401)
2km(ピクセル数:6001、ライン数:6001)
格納データ 反射率(band01~band06)
輝度温度(band07~band16)
衛星天頂角, 衛星方位角, 太陽天頂角, 太陽方位角、観測時間(UT)

日本域

ファイル形式NetCDF
投影法等緯度経度
観測範囲日本域(24N-50N, 123E-150E)
時間分解能10分
空間分解能 1km(ピクセル数:2701、ライン数:2601)
格納データ 反射率(band01~band06)
輝度温度(band07, 14, 15)
衛星天頂角, 衛星方位角, 太陽天頂角, 太陽方位角、観測時間(UT)


JAXA作成の物理量データ

海面水温

ファイル形式NetCDF(GDS2.0対応
海面水温
最新バージョン1.2
観測領域フルディスク
時間分解能10分(レベル2)、1時間(レベル3)
空間分解能 2km(ピクセル数:6001、ライン数:6001)
格納データ GDS2.0フォーマットを参照
注意 2016年8月31日より、ひまわり海面水温標準プロダクト(バージョン1.2)の公開を開始しました。 標準プロダクトの公開後、準リアルタイムプロダクトは、観測から約72間後にFTPサーバから削除されます。
備考 ファイルバージョン(fv)について
ひまわり海面水温プロダクトでは、ファイル名に、作成履歴を示すファイルバージョン番号が付与されています。レベル3(時間積分)プロダクトについて、レベル1データ遅延などにより、ファイルの再作成が行われた場合には、ファイルバージョンが更新されます。P-treeシステムでは、ファイルバージョンが最新のデータについて、提供をおこないます。

海面水温(夜間モード)

ファイル形式NetCDF(GDS2.0対応
海面水温(夜間モード)
最新バージョン1.2
観測領域フルディスク
時間分解能1時間(レベル3)
空間分解能 2km(ピクセル数:6001、ライン数:6001)
格納データ GDS2.0フォーマットを参照
注意 2016年8月31日より、ひまわり海面水温標準プロダクト(バージョン1.2)の公開を開始しました。 標準プロダクトの公開後、準リアルタイムプロダクトは、観測から約72間後にFTPサーバから削除されます。
備考 ファイルバージョン(fv)について
ひまわり海面水温プロダクトでは、ファイル名に、作成履歴を示すファイルバージョン番号が付与されています。レベル3(時間積分)プロダクトについて、レベル1データ遅延などにより、ファイルの再作成が行われた場合には、ファイルバージョンが更新されます。P-treeシステムでは、ファイルバージョンが最新のデータについて、提供をおこないます。

エアロゾル特性(昼間のみ)

ファイル形式NetCDF
エアロゾルの光学的厚さ
最新バージョン1.0
観測領域フルディスク
時間分解能10分(レベル2)、1時間(レベル3)
空間分解能 5km(ピクセル数:2401、ライン数:2401)
格納データ エアロゾルオングストローム指数, 500nmにおけるエアロゾル光学的厚さ, QAフラグ
注意 本プロダクトのオングストローム指数は未検証バージョンであるため、利用者は、データの品質が保証されていないことにご注意ください。

日射量/光合成有効放射量

ファイル形式NetCDF
日射量
最新バージョンベータ・バージョン
観測領域フルディスク
時間分解能10分(レベル2)、1時間(レベル3)
空間分解能 5km(ピクセル数:2401、ライン数:2401、フルディスク)
1km日本域*(ピクセル数:2701、ライン数:2601)
*ひまわりの日本域とは異なる、24N-50N,123E-150Eの矩形領域
格納データ 大気の光学的厚さ, 大気オングストローム指数, 光合成有効放射量, 日射量, UV-A, UV-B
注意 本プロダクトは未検証バージョンであり、ひまわり8号の初期成果を示すためのものです。利用者は、データの品質が保証されていないことにご注意ください。
備考

クロロフィルa濃度

ファイル形式NetCDF
クロロフィルa濃度
最新バージョンベータ・バージョン
観測領域フルディスク
時間分解能1時間(レベル3)
空間分解能 5km(ピクセル数:2401、ライン数:2401、フルディスク)
1km日本域*(ピクセル数:2701、ライン数:2601)
*ひまわりの日本域とは異なる、24N-50N,123E-150Eの矩形領域
格納データ クロロフィルa, バンド1、2、3における海水射出反射率,
442nmにおける海中の水分子以外による吸収係数
442nmにおける海中の粒子による散乱係数,
バンド2(510nm)でのエアロゾル光学的厚さ, オングストローム指数
注意 本プロダクトは未検証バージョンであり、ひまわり8号の初期成果を示すためのものです。利用者は、データの品質が保証されていないことにご注意ください。
備考 7月の8日平均でのMODISとの比較で「誤差絶対値の平均(MAPD)」は38%となっております。但し、冬半球の中-高緯度のデータは太陽天頂角が大きいため精度が悪化します。
アルゴリズムの詳細についての記述は現在準備中です。
NetCDF4のデータには、クロロフィルa(chlor_a)の他、バンド1、2、3における海水射出反射率(Rw_01、Rw_02、Rw_03;リモートセンシング反射率への換算は散乱光の等方性を仮定すればRrs_xx=Rw_xx/pi)、 442nmにおける海中の水分子以外による吸収係数(apg442)、442nmにおける海中の粒子による散乱係数(bbp442)や、大気補正結果の参考情報として、 バンド2(510nm)でのエアロゾル光学的厚さ(AROT_02)、オングストローム指数(ARAE)が含まれます。

雲特性(昼間のみ)

ファイル形式NetCDF
雲光学的厚さ
最新バージョンベータ・バージョン
観測領域フルディスク
時間分解能10分(レベル2)
空間分解能 5km(ピクセル数:2401、ライン数:2401)
格納データ 雲光学的厚さ、雲粒有効半径、雲頂温度、雲頂高度、雲タイプ(ISCCP定義)
注意 本プロダクトはベータバージョンであり、ひまわり8号の初期成果を示すためのものです。利用者は、データの品質が保証されていないことにご注意ください。
備考 ひまわりモニタWebでは、雲光学的厚さと雲タイプを可視化しています。
雲光学的厚さは、無次元量です。
雲タイプは、ISCCP(International Satellite Cloud Climatology Project)の雲分類方法に基づいたもので、ひまわり8号から推定した雲光学的厚さと雲頂気圧を用いて、下表のように分類されています。



林野火災

ファイル形式csv (フォーマット)
林野火災
最新バージョンベータ・バージョン
観測領域フルディスク
時間分解能10分(レベル2)
空間分解能 2km
注意 本プロダクトはベータバージョンであり、ひまわり8号の初期成果を示すためのものです。利用者は、データの品質が保証されていないことにご注意ください。

2. 関連リンク

3. 成果の報告

本サービスにて提供するJAXA物理量データ、画像データ等を用いて論文、レポート等を出版する場合は、以下のような文章を明記してください。

日本語の場合:
「本論文にて使用した「(ひまわり8号から作成した)XXXに関する研究プロダクト」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の分野横断型プロダクト提供サービス(P-Tree)より提供を受けました。」

英語の場合:
"'Research product of XXX (produced from Himawari-8) that was used in this paper' was supplied by the P-Tree System, Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA)."

なお、エアロゾルプロダクトに関しては、以下のような文章を記載ください。

日本語の場合:
「本論文にて使用した「(ひまわり8号から作成した)エアロゾル特性に関する研究プロダクト」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立環境研究所(NIES)が開発したアルゴリズムにより作成したプロダクトです。」

英語の場合:
"'Research product of aerosol properties (produced from Himawari-8)' that was used in this paper was derived by the algorithm developed by Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA) and National Institute of Environmental Studies (NIES)."

また、P-Tree事務局では関連文献の収集を行っています。本サービスにて提供されたデータを利用した論文、レポート等については、別刷またはコピーをしていただき、 本規約末尾に記述している「P-Tree事務局」まで送付ください。ご協力をお願い致します。
別刷またはコピーの送付方法については、特に指定していませんので、郵送、E-mail添付など、可能な手段で送付ください。

4. お問い合せ

本サービス全般に関しての質問等については、下記にお問合せください。

担当窓口: P-Tree事務局
住所: 〒305-8505
茨城県つくば市千現2-1-1
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門 地球観測研究センター
E-mail:

5. 関連文書

6. 参考文献

  • ひまわり8号観測機器

    K. Bessho et al., 2016: An introduction to Himawari-8/9 - Japan's new-generation geostationary meteorological satellites, J. Meteorol. Soc. Japan, 94, doi:10.2151/jmsj.2016-009.
    http://jmsj.metsoc.jp/EOR/2016-009.pdf

  • 海面水温

    Y. Kurihara, H. Murakami, and M. Kachi, 2016: Sea surface temperature from the new Japanese geostationary meteorological Himawari-8 satellite. Geophys. Res. Letters. DOI: 10.1002/2015GL067159.
    http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/2015GL067159/full

  • エアロゾル特性

    S. Fukuda, T. Nakajima, H. Takenaka, A. Higurashi, N. Kikuchi, T. Y. Nakajima, and H. Ishida, 2013: New approaches to removing cloud shadows and evaluating the 380 nm surface reflectance for improved aerosol optical thickness retrievals from the GOSAT/TANSO-Cloud and Aerosol Imager. Geophys. Res. Letters., DOI: 10.1002/2013JD020090
    http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/2013JD020090/full

    A. Higurashi and T. Nakajima, 1999: Development of a two channel aerosol retrieval algorithm on global scale using NOAA / AVHRR, J. Atmos. Sci., DOI:10.1175/1520-0469(1999)056<0924:DOATCA>2.0.CO;2
    http://journals.ametsoc.org/doi/abs/10.1175/1520-0469(1999)056%3C0924%3ADOATCA%3E2.0.CO%3B2

    Higurashi, A., and T. Nakajima (2002), Detection of aerosol types over the East China Sea near Japan from four-channel satellite data, Geophys. Res. Lett., 29(17), 1836, doi:10.1029/2002GL015357.

  • 日射量/光合成有効放射量

    R. Frouin and H. Murakami, 2007: Estimating photosynthetically available radiation at the ocean surface from ADEOS-II global imager data. J. Oceanography, 63, 493-503.

  • クロロフィルa濃度

    Murakami, H. (2016): Ocean color estimation by Himawari-8/AHI, Proc. SPIE 9878, Remote Sensing of the Oceans and Inland Waters: Techniques, Applications, and Challenges, 987810 (May 7, 2016); doi:10.1117/12.2225422;
    http://dx.doi.org/10.1117/12.2225422.

  • 雲特性
    (Cloud Flag Algorithm)

    Ishida, H., and T. Y. Nakajima, 2009: Development of an unbiased cloud detection algorithm for a spaceborne multispectral imager, J. Geophys. Res., 114, D07206, doi:10.1029/2008JD010710.

    Ishida, H., T. Y. Nakajima, T. Yokota, N. Kikuchi, and H. Watanabe, 2011: Investigation of GOSAT TANSO-CAI cloud screening ability through an inter-satellite comparison, J. Appl. Meteor. Climatol., 50, 1571?1586. doi: http://dx.doi.org/10.1175/2011JAMC2672.1.

    Letu, H., T. M. Nagao, T. Y. Nakajima, and Y. Matsumae, 2014: Method for validating cloud mask obtained from satellite measurements using ground-based sky camera. Applied optics, 53(31), 7523-7533.

    Nakajima, T. Y., T. Tsuchiya, H. Ishida, and H. Shimoda, 2011: Cloud detection performance of spaceborne visible-to-infrared multispectral imagers. Applied Optics, 50, 2601-2616.

    (Cloud Retrieval Algorithm)

    Kawamoto, K., T. Nakajima, and T. Y. Nakajima, 2001: A Global Determination of Cloud Microphysics with AVHRR Remote Sensing, J. Clim., 14(9), 2054?2068, doi:10.1175/1520-0442(2001)014<2054:AGDOCM>2.0.CO;2.

    Nakajima, T. Y., and T. Nakajima, 1995: Wide-Area Determination of Cloud Microphysical Properties from NOAA AVHRR Measurements for FIRE and ASTEX Regions, J. Atmos. Sci., 52(23), 4043?4059, doi:10.1175/1520-0469(1995)052<4043:WADOCM>2.0.CO;2.

    (Scattering property database for nonspherical ice particles)

    Ishimoto, H., K. Masuda., Y. Mano, N. Orikasa, and A. Uchiyama, 2012a, Optical modeling of irregularly shaped ice particles in convective cirrus. In radiation processed in the atmosphere and ocean (IRS2012): Proceedings of the International Radiation Symposium (IRC/IAMAS) 1531, 184-187.

    Ishimoto, H., K. Masuda, Y. Mano, N. Orikasa, and A. Uchiyama, 2012b: Irregularly shaped ice aggregates in optical modeling of convectively generated ice clouds, J. Quant. Spectrosc. Radiat. Transfer, 113, 632?643.

    Masuda, K., H. Ishimoto, and Y. Mano, 2012: Efficient method of computing a geometric optics integral for light scattering, Meteorology and Geophysics ., 63, 15?19.

    Letu, H., T. Y. Nakajima, and T. N. Matsui, 2012: Development of an ice crystal scattering database for the global change observation mission/second generation global imager satellite mission: Investigating the refractive index grid system and potential retrieval error. Appl. Opt., 51, 6172-6178.

    Letu, H. H. Ishimoto, J. Riedi, T. Y. Nakajima, L. C.-Labonnote, A. J. Baran, T. M. Nagao, and M. Sekiguchi: Investigation of ice particle habits to be used for ice cloud remote sensing for the GCOM-C satellite mission. Atmos. Chem. Phys. in revision.

  • 放射伝達コード

    Nakajima, T., and M. Tanaka (1986), Matrix formulation for the transfer of solar radiation in a plane-parallel scattering atmosphere, J. Quant. Spectrosc. Radiat. Transfer, 35, 13?21, doi:10.1016/0022-4073(86)90088-9.

    Nakajima, T., and M. Tanaka (1988), Algorithms for radiative intensity calculations in moderately thick atmospheres using a truncation approximation, J. Quant. Spectrosc. Radiat. Transfer, 40, 51?69, doi:10.1016/0022-4073(88)90031-3.

    Ota, Y., A. Higurashi, T. Nakajima, and T. Yokota (2009), Matrix formulations of radiative transfer including the polarization effect in a coupled atmosphere-ocean system, J. Quant. Spectrosc. Radiat. Transfer, 111, 878?894, doi:10.1016/j.jqsrt.2009.11.021.

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