Today’s Earth (TE)は、JAXAが東京大学と共同で開発している陸域の水循環シミュレーションシステムです。 本システムでは、時々刻々と変化する気象状況に応じて、地表面や河川の状態を数値計算から導き出し、その結果をデータや画像として定常的に提供しています。
TEシステムは、陸面過程モデルMATSIRO (Minimal Advanced Treatments of Surface Interaction and Runoff)と全球河川水動態モデルCaMa-Flood (Catchment-based Macro-scale Floodplain)により構成されています。
システムではまず、衛星観測、再解析、数値予報などさまざまな手法によって得られる大気の情報(降水量、気温など)を収集し、システムへの入力データとして整備します。これらのデータに基づき、MATSIROでは大気と陸面との水・エネルギーのやり取りを計算し、地表面における様々な変数(土壌の水分量、蒸発散量など)をモデル格子単位で出力します。
これらの出力変数のうち、流出量(ある格子から側方に流れていく水の量)データがCaMa-Floodに受け渡され、河川の水深や流速を地球規模で計算します。また、計算された水深の変動の結果として、周辺の地形に水がどのように広がるかというところまでシミュレーションを行い、洪水氾濫に関するデータも出力しています。
TEシステムで計算・出力する全てのデータは、DATA ACCESSページからユーザ登録するとnetCDF形式でどなたでもダウンロード可能です。そのうち主要なものについては、トップページからアクセスできるモニターページから登録なしでリアルタイムに閲覧することもできます。
モニターページでは単に物理量を可視化しているだけでなく、その現象の重大さ・甚大さが一目で分かるよう、平年値からの偏差や再帰期間(何年に一度の規模の現象か)といった指標も併せて可視化しており、専門的な知識がなくても「極端な現象がいつどこで起こっているのか」を見つけることができるようになっています。
Today’s Earthプロダクトをご利用の際は、各プロダクトに対応する以下の論文を引用してください。
その他、Today’s Earthで用いているシミュレーションモデル等に関する主な文献は以下をご参照ください。