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南大西洋で初めて観測されたハリケーン
Tropical Cyclone 01L

 2004年3月27日、気象衛星による観測が始まった1960年中頃から一度も熱帯低気圧が観測されなかった南大西洋で、ハリケーンが発生しました。この極めてまれなハリケーンを熱帯降雨観測衛星(TRMM)とAqua衛星が観測しました。このハリケーンは3月25日ブラジルの東海上で発生した後、発達しながら西進し、ブラジルのサンタカタリーナ州に上陸しました。死者2名、壊れた家屋500棟の被害が出ています。

 図1はTRMM衛星に搭載されている降雨レーダ(PR)で観測した地表面付近の降水量を可視赤外放射装置(VIRS)で観測した雲画像に重ねたものです。赤い地域ほど雨が強いことを示しており、ハリケーンの目にあたる地域では雨が降っていないことがわかります。

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