図3はAqua衛星に搭載されているAMSR-Eが観測した大気中に含まれる水蒸気の量です。大気中の水蒸気の多い場所は、強い雨が降りやすい場所でもあります。図3では、赤や黄色で示される水蒸気を多く含んだ大気がハリケーン付近にらせん状に集まっている様子がわかります(*)。このような目の外側の強い降水域や水蒸気を多く含んだ大気は、典型的な熱帯低気圧の構造であると言えます。