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PR 台風第4号 (REX)

 左図は、1998年8月26日午前5時17分から21分(日本時間)にかけて、降雨レーダ(PR)によって観測された降雨分布です。高度2kmの水平断面で、気象衛星ひまわりの雲画像を重ねてあらわしています。
 右図は、1998年8月26日午前5時17分から21分(日本時間)にかけて、PRによって観測された降雨分布の鉛直断面図です。降雨の観測されている高度は、台風の目の東側で約10km程度です。

  日本の南海上で発生した台風4号は、26日午前6時の時点、小型で弱く中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は23m/sでした。その後勢力を強め、28日午後1時には中心気圧960hPa、中心付近の最大風速は35m/sになりました。
 暖かく湿った空気が、台風の東側にある太平洋高気圧と台風との間を通って本州に入りやすい状態が続き、本州付近で大気が非常に不安定になりました。この影響で本州上に停滞している前線が刺激され、栃木県、福島県境付近で集中豪雨をもたらし、大きな被害を出しました。


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