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TMI 台風第4号 (REX)


 これはTRMMのマイクロ波放射計(TMI)と降雨レーダ(TMI)がと同時に観測した図です。左図は10GHz、右図が85GHによる輝度温度分布です。10GHzのデータは解像度は粗いものの、降雨をより定量的に観測できるといわれています。85GHzのデータは、降水システム中の主に氷晶の分布を観測することができます。

 TMIの複数の周波数によるデータとPRデータをあわせて解析すると、台風内部の降水粒子の分布がさらに詳細にわかります。例えば、右図の85GHzでは台風の西側にも環状の構造が見られますが、10GHzでは見られません。この部分ではPRでも弱い降水しか観測されておらず、10GHzと85GHzでのこのような構造の違いは、上空に氷晶が形成されているものの降水は少ないという状態に対応しているからと考えられます。


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