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「だいち2号」によるネパール地震の観測結果について
概要
2015年4月25日にネパールで発生した地震について、センチネル・アジアや国際災害チャータ等の緊急観測要請に基づき、宇宙航空研究開発機構 (以下、JAXA) は2015年4月26日16時2分頃(日本標準時)に陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2) 搭載のLバンド合成開口レーダ (PALSAR-2;パルサー2) による観測を行いました。
図1に今回のPALSAR-2による観測範囲 (赤枠)を示します。
図2は今回の観測画像の全体図です。使用した観測モードは高分解能3mモード(2偏波)で、画像の色は観測偏波の違いを表し、主に明るい紫や緑の領域が建物に相当します。色の違いは建物の形状や向きの違いによるもので、色が被害の度合いなどを直接示すものではありません。
図3 (上) は今回の2015年4月26日の観測画像の一部(カトマンズ付近)を拡大したものです。また、比較として図3 (下) に地震前の2015年3月13日に分解能10mモードで観測されていた地震前の画像を示します。地震前の画像は分解能や観測の向きが異なるため単純な比較はできませんが、地震後に暗くなっている領域は、建物の倒壊等により、建物からの電波の反射が少なくなった可能性があります。図中の黄色の枠 (1) はカトマンズのダルバール広場、枠 (2) はネパールで最も高い構造物であるダラハラ・タワー(ビムセン・タワー)の位置に相当します。
JAXA EORC