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「だいち2号」によるインドネシア アナク・クラカタウ火山噴火の観測結果について

Posted: Dec. 26, 2018, 9:00 (UTC)

概要

  • 2018年12月22日、インドネシア・スンダ海峡に位置するアナク・クラカタウ火山の噴火に関連すると思われる津波が発生し、沿岸の街に大きな被害をもたらした。
  • 地震予知連絡会SAR 解析ワーキンググループ、気象庁、センチネルアジア、国際災害チャータ等の要請に基づき、「だいち2号」による観測を実施した。
  • 観測画像から、火山島の南西部に明瞭な地形変化が見られた。

2018年12月22日夜に発生したインドネシア アナク・クラカタウ火山噴火について、JAXAは「だいち2号」(ALOS-2)搭載の 合成開口レーダ「PALSAR-2」による緊急観測を行い、データを関係省庁、防災関係機関等に提供しました。

表1に今回の観測の概要を、図1に観測範囲を示します。
図1: PALSAR-2による観測範囲
図1: PALSAR-2による観測範囲
表1:だいち2号(ALOS-2)による観測の概要
観測日(UTC) 軌道番号 観測モード 軌道方向 観測方向 ビーム番号 偏波
2018年12月24日 135 Stripmap 10m 北行軌道 F2_5 HH+HV
図2は2018年8月20日と2018年12月24日された観測画像のアナク・クラカタウ火山周辺の拡大図です。 画像のほぼ中心にあるアナク・クラカタウ島(図2の点線)の南西側を中心に明瞭な地形の変化が見られました。
図2:(左)2018年8月20日の観測画像と、(右)2018年12月24日の観測画像
図2:(左)2018年8月20日の観測画像と、(右)2018年12月24日の観測画像。点線がアナク・クラカタウ島を示す。
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図3は、赤色に8月20日のHV偏波、緑色に12月24日のHV偏波、青色に12月24日のHH偏波の強度画像を割りあてた色合成画像です。 アナク・クラカタウ島の地形変化がより容易に視認できます。

図3: 2018年8月20日と2018年12月24日の観測画像を組み合わせた偏波SARカラー画像
図3: 2018年8月20日と2018年12月24日の観測画像を組み合わせた偏波SARカラー画像。
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JAXA EORC