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陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の緊急観測結果について

2008年6月14日 午前8時43分(日本時間、以下同じ)頃、岩手県内陸部(深さ8km、M 7.2(暫定値))を震源とする地震が発生しました。宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)では6月15日に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載のAVNIR-2(アブニール・ツー:観測幅70km、分解能10mで観測)により現地の緊急観測を実施しました。
図1: 今回取得した画像の全体の位置関係
図1: 今回取得した画像の全体の位置関係

取得日:2008年6月15日10時25分頃

センサ:AVNIR-2(アブニール・ツー)

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図2は、図1の衛星画像の黄色枠Aの拡大です。国道397号線の石淵ダムから北に入った尿前沢付近です。被災後の左画像では、地震にともなう土砂崩れによって、沢が数ヶ所に渡ってせき止められている様子が見られます(画像中黄色丸)。今後の天候によっては下流に位置する奥州市への2次災害も懸念されます。右は被災前の2006年5月4日に観測した画像で、白い部分は雪です。

両画像の切り出し範囲は5km×5km四方です。 なお、震源からこの付近までは約15kmです。
図2: 図1の衛星画像の黄色枠Aの拡大(5km×5km四方、左:被災後、右:被災前)
図2: 図1の衛星画像の黄色枠Aの拡大(5km×5km四方、左:被災後、右:被災前)
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図3は、図1の衛星画像の黄色枠Bの拡大です。被災後の左画像では、国道398号線より東側の斜面に土砂崩れが散見されます。右は被災前の2006年5月4日に観測した画像で、白い部分は雪です。

両画像の切り出し範囲は5km×5km四方です。震源からこの付近までは約15kmです。
図3: 図1の衛星画像の黄色枠Bの拡大(5km×5km四方、左:被災後、右:被災前)
図3: 図1の衛星画像の黄色枠Bの拡大(5km×5km四方、左:被災後、右:被災前)
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図4は、今回取得した画像の位置関係を示しています。

なお、JAXAでは今後も当該地域を継続して観測し、随時発表する予定です。
図4: 観測場所の位置
図4: 観測場所の位置
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JAXA EORC