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陸域観測技術衛星「だいち」による平成20年(2008年)岩手県沿岸北部の地震の緊急観測結果について(2) -修正
2008年7月24日午前0時26分(日本時間、以下同じ)に、岩手県沿岸北部(深さ約108km、M6.8)を震源とする地震が発生しました。宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)では7月26日午前10時19分頃に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載のAVNIR-2(アブニール・ツー;観測幅70km、分解能10mで観測)により現地の緊急観測を実施しました。
26日に以下の通り、岩手県内の3箇所で土砂崩れの疑いがあると記載しましたが、岩手県庁からの現地情報によると森林伐採による土地変化であることが判明しました。
図1は7月26日午前10時19分頃(日本時間, 以下同じ)に取得されたAVNIR-2画像です。残念ながら多くの雲に覆われていますが、雲の切れ間から何箇所か地表面の様子を見ることができました。地震前後における地表面の違いを調べるために、2007年8月15日午前10時30分頃に取得されたAVNIR-2画像との比較を行いました。図2は岩手県久慈市の山間部の拡大図です。斜面の一部が小規模ながら崩落している様子が伺えます。
図3は小本川流域の岩手県岩泉町付近の拡大図です。地震による地形の変化であると断定はできませんが、斜面の一部で裸地が拡大している様子がわかります。JAXA EORC