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陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による浅間山噴火における緊急観測結果(2)
2009年2月2日午前1時51分頃に、浅間山にて小規模な噴火が発生しました。宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)では2月7日午前10時17分頃に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)により現地の緊急観測を実施しました。
図2は図1の黄色で示す浅間山山頂付近を切り出した画像で、左が今回2月7日の観測、右が噴火前の画像として昨年3月8日に観測されたものです。両者を比較すると噴火前後の様子の違いを見ることができます。図3は図2左の画像に火山灰が降り積もったと思われる場所を赤枠で示したものです。火口から南東方向に火山灰が降り積もり、灰色に見えます。噴火直後の気象庁の発表では浅間山から南東方向へ降灰の予想が出ており、東京都心でも降灰が確認されました。2月2日以降、現地は比較的好天が続いており、五日後に観測された画像でも降灰の様子を見ることができました。
また図3で黄色丸で示した部分は、火口から出ている噴煙の影を示しています。火口は赤枠の北の 端と黄色丸の間に位置し、火口が白く見えているのは噴煙のためです。JAXA EORC