ALOS-4

概要

先進レーダ衛星(ALOS-4)とは

先進レーダ衛星は、「だいち」(ALOS)、「だいち2号」(ALOS-2)のSAR観測ミッションを引き継ぐ地球観測衛星です。ALOS-4には、Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-3)を搭載します。

ALOS-4の観測幅は、高い空間分解能を維持しつつ、200kmにひろがります(ALOS-2は50km)。観測幅の拡張により観測頻度が向上し、地殻・地盤変動による異変の早期発見、広域の災害状況把握、森林資源管理の高度化などに寄与します。


先進レーダ衛星の主要スペック

打上げ日時/手段 2024年7月1日12時6分42秒(日本標準時) H3ロケット3号機
運用軌道 ALOS-2と同一軌道
  • 太陽同期準回帰軌道
  • 赤道上高度:628km
  • 軌道傾斜角:97.9°
  • 降交点通過地方時:12:00±15分
  • 回帰日数:14日(15-3/14周回/日)
設計寿命 7年
寸法 10.0m Χ 20.0m Χ 6.4m(軌道上)
質量 約3,000 kg
データ伝送

直接伝送: 1.8/3.6 Gbps (Ka-band)

光衛星間通信: 1.8 Gbps

ミッション機器

フェーズドアレイ方式 Lバンド合成開口レーダ (PALSAR-3)

衛星搭載船舶自動識別システム実験3 (SPAISE3)

1回帰(14日)で観測される範囲
  • ALOS-4 PALSAR-3(200km)
    ALOS-4 PALSAR-3(200km)
  • ALOS-4 PALSAR-2(50km)
    ALOS-2 PALSAR-2(50km)