左図は、日本の地球資源衛星1号(JERS-1)の合成開口レーダ(SAR)データを用いてNASDA/EORCで作成したインドシナ半島のモザイク画像です。1995年10月から1998年3月までに観測された1772シーン相当を処理し、100mの空間分解能で表しています。
右図は、左図からベトナムのメコン川河口付近を拡大した画像です。三角州の中に暗く見えるのが農地の広がり、白い線状に見えるのが灌漑施設が整備されている様子です。電波を利用するSARは、これまでに紹介してきた光学センサとは異なる情報が得られるだけでなく、雲のある地域でも地上を観測することができるという特徴があります。