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今月のトピックス
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map_200102_00.gif 12月、日本列島に本格的な冬が訪れるころ、遠くシベリアの沿岸は冷たいシベリアおろしに曝され、少しずつ凍り始めます。それからおおよそ1ヶ月、海流に乗ってゆっくりと南下を続けた流氷や、アムール川から流れ込んだ冷たい水の層の上で凍り付いた海氷によって、オホーツク海は一面の氷野へとその姿を変えてゆきます。

 年を越した1月中旬、オホーツク海を埋め尽くした氷の一団が北海道のオホーツク海沿岸まで流れつくと、3月頃の海明けまでの間しばらく海面は厚い氷に閉ざされ、それまでとはまるで異なる景観を見せてくれます。


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凍りつく海面

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(拡大 160KB)

LANDSAT-5 / TM
2000.12.18 09:51 頃
 左の画像は、LANDSAT-5号が観測したサハリン東岸(テルペニエ岬付近)の様子です。

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 既に広い範囲で流氷を見ることができます。

これらの流氷は、その場にとどまるものと、海流に乗って北海道のオホーツク海沿岸まで流れつくものとに分かれます。ゆっくりと南下した流氷がオホーツク海沿岸に流れつく頃には、この海域は一面の氷野と化していることでしょう。


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接岸

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(拡大 155KB)

SPOT-2 / HRV-XS
2001.1.9 10:21 頃


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 左の画像は、観測史上最も早い1月8日の接岸から一夜明けた1月9日に、SPOT-2号が観測した網走周辺の様子です。流氷は、風向きの影響等で一晩のうちに遙か沖まで流されることもあるそうです。海明けまでの間、接岸や離岸を繰り返し、その姿も日々変化します。

 サロマ湖に目を向けてみましょう。
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 琵琶湖・霞ヶ浦と並び日本三大湖に数えられるこの湖は、ホタテの養殖でも有名です。以前は、湖口から流れ込んだ流氷によって養殖用の設備が破壊され、大きな被害をもたらしたこともあったそうです。そのため最近では『アイスブーム』と呼ばれる防氷用のネットが設置され、流氷の流れ込みを防ぐ手だてが講じられているようです。
 流氷の到着と時期を同じくして、サロマ湖も全面氷結します。1月9日の時点で、既に9割程の湖面(おおよそ東京ドーム2900個分にも相当する広さです)が氷に閉ざされているようです。


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オホーツク海を埋め尽くす流氷

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(拡大 164KB)

SPOT-2 / HRV-XS
2001.1.18 10:48 頃



 左の画像は、SPOT-2号が観測した網走沿岸の様子です。接岸から10日、既に海の様子は一変しています。

 地球観測衛星から見れば、流氷の隙間から幾分海面も覗けます。ですが、この画像は非常に広い範囲を捉えていることを思い出して下さい。私たちが海岸に立って肉眼で見る事ができる距離は、およそ4Km程度だと言われています。であれば、今、海岸からオホーツク海を見渡しても、ほぼ全てが流氷に覆われているように見えるのではないでしょうか。

 流氷はオホーツク海に豊富なプランクトンを運び込み豊かな漁場を生成します。また一方では、その美しさから観光資源としても利用されています。

 流氷の量は毎年違いますが、多い年には稚内から日本海へ、また国後島を超え太平洋へと流れ出すこともあります。
 この一面を覆った流氷が再び沖へと流れ出す頃、日本列島には穏やかな春が訪れます。それまでの間しばらくは、静かな氷野と化したオホーツク海が、私たちに自然の雄大さを見せつけてくれることでしょう。

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