JAXAトップページへ
 サイトマップ
今月のトピックス
title_inasaku.gif

 いよいよ待ちに待った収穫の秋がやってきました。おいしい食べ物が沢山出回る季節ですが、中でも日本の食卓において、主役ともいえるお米の「新米」の登場は待ち遠しいものです。
 今回は、このお米に注目し、稲作過程の様子を衛星画像データと併せてご紹介します。
 稲作過程(代(しろ)かきから田植え、稲の成長、稲刈り後)の様子は、衛星画像データで確認することができます。


 右の画像は、LANDSAT-5号が観測した秋田県大潟村とその周辺の様子です。 画像を拡大すると、場所を確認することができます。
 大潟村は日本で2番目に大きい湖だった八郎潟(はちろうがた)を干拓(工事期間:昭和32年から44年)することにより誕生したところです。
 草や樹木が生えているところは緑色、草や樹木の少ない市街地や住宅地等は赤紫色で表わしており、大潟村の中心地や秋田市の位置を確認することができます。

[秋田県大潟村]
秋田県大潟村
拡大(80KB)
LANDSAT-5/TM
2000.8.3 9:58頃

[観測場所] 観測場所


 下の衛星画像データは、植物の生えている部分が赤くなる様にカラー合成したもので、フォールスカラーと呼びます。 このカラー合成を行いますと水域の反射が少なく、田んぼに水のはった状態が確認しやすくなります。 また、植物の生えている部分が赤色で表現されるので、稲作の生育過程も確認しやすくなります。 なお、フォールスカラー合成の説明は、「地球観測博物館」のメニュー「リモートセンシング基礎講座」の中(5.解析作業)でも触れていますので、参考にご覧下さい。


1.代(しろ)かき〜田植え
代かきから田植えの時期
拡大(72KB)

SPOT-1/HRV-XS
2000.5.26 10:37頃

田植えの写真
(拡大42KB)


現地写真提供:
(有)大潟村同友会
(2000年5月22日撮影)

 左の画像は、SPOT-1号が観測した大潟村の拡大画像です。
 田起こしが終り、用水路から水を引き、田んぼを平らにする代かきが5月上旬頃に行われます。 代かきを終えるといよいよ田植えが始まります。この時、田んぼは水がはった状態にあり、画像では濃い灰色(黒っぽく)になって確認することができます。 また、大潟村の中心地は、薄い灰色になっているので、水のはった田んぼと区別がつきます。

2.稲の成長
稲の成長
拡大(87KB)

SPOT-1/HRV-XS
2000.8.17 10:42頃

稲の成長の写真
(拡大52KB)

現地写真提供:
(有)大潟村同友会
(2000年8月16日撮影)

 左の画像は、1.と同じ地球観測衛星が8月17日に観測したものです。
 田植えから3ヶ月が過ぎ、稲が元気に成長しています。
 1.の画像と比較しますと、大潟村の土地の大部分が明るい赤色をしており、稲の生育をうかがい知ることができます。
 また、大潟村の中心地は薄い灰色をしているので、稲作地帯との区別がしやすくなっています。

3.刈り入れ前
刈り入れ前
拡大(77KB)

LANDSAT-5/TM
2000.9.4 9:58頃

刈り入れ前の写真
(拡大59KB)

現地写真提供:
(有)大潟村同友会
(2000年9月7日撮影)

 左の画像は、LANDSAT-5号が9月4日に観測したものですが、大潟村の北部と東部には、あいにく雲がかかっています。
 今年の大潟村は天候にも恵まれ、稲の成育も順調で、稲穂も黄金色に輝いています。
 後は、刈り入れを待つばかりです。

4.刈り入れ中
刈り入れ中
拡大(80KB)

SPOT-2/HRV-HX
2000.9.22 10:18頃

刈り入れ中の写真
(拡大60KB)

現地写真提供:
(有)大潟村同友会
(2000年9月21日撮影)

 左の画像は、SPOT-2号が9月22日に観測したものです。薄雲がかかっていますが、大潟村の刈り入れの状況を確認する事が出来ました。
 田植えから4ヶ月が過ぎ、待ちに待った収穫の時期です。刈り入れを待つ田んぼは赤く、既に刈り入れを終えた田んぼは白っぽく写っています。この時点で、およそ5割の田んぼが刈り入れを終えているようです。

5.刈り入れ後
刈り入れ後
拡大(88KB)

SPOT-2/HRV-HX
2000.10.6 10:49頃

刈り入れ後の写真
(拡大60KB)

現地写真提供:
(有)大潟村同友会
(2000年10月10日撮影)

 左の画像は、SPOT-2号が10月6日に観測したものです。上空には少し雲がかかっています。
 大潟村の大部分の田んぼは、刈り入れを終えているようです。2.や3.の画像で赤色に、この画像で白っぽくなっているところが稲刈りを終えた田んぼです。
 収穫された稲は、乾燥、籾すり、精米などの過程を経て、新米として各地に発送されます。

 太陽の光を大地の恵みに変えた田んぼは、来年の稲作に備えるため、冬将軍の到来とともに静かな眠りにつきます。

EORCホームへ
JAXAトップページへ サイトポリシー