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カラーバー

カラーバーについて

Orbit Viewerの強みは、画像データを色別表示しているので一見してわかりやすいということです。それぞれの色が意味する数値については、メインウィンドウ右のカラーバーに示されています。 ここでは2A25アルゴリズムで得られる雨の色表示を例にとり説明を進めていきます。降雨量 は色別に分類していくと、画像データがカラーバーの並びに沿って連続的に変化していく様子を見てとれますが、TRMMで扱うデータのなかには断続的に値が変化していくものもあり、その場合はカラーバーが多少不自然にみえることがあります。

TRMM HDFファイルはそれぞれの変数ファイルに対応する単位を持ちませんが、Orbit Viewerでは各TRMM標準アルゴリズムの変数名に適応できるデータベースを備えています。適応が可能であるときは、カラーバーの上部にその単位があらわされます(1)。

先に述べたように、TRMM HDFファイルは各変数に対応する通常値を持たず、またその変数の配色に対する分類尺度を適切に定めることができないため、Orbit Viewerは独自の配色表を設定し、データベースに組み込みました。カラーバーで表すデータ値の上限と下限は、それをもとに固定されています(2)。

カラーバー下部に"static color map"とあるときは(3)、Orbit Viewerで設定した色を使用しています。固定された配色でデータを色付けすることによって、異なる画像どうしを(変数は同じもの)容易に比較することができ便利です。配色表を調節したいときは、 "static color map"をクリックすると、変換可能となります。同様に、Orbit Viewerの配色表に戻すときもクリック一つで変えられます。また、標準プロダクトのブラウズ画像を開くと、ブラウズ用に設定された配色表が表示されます。その場合はカラーバー下部に"ブラウズ配色"と出ます。

データのなかには連続変数をさえぎるようなマークが出ることがありますが、これは観測幅からこぼれた部分をあらわします。この値には特定の意味があるので、それぞれに他と区別しやすい色を付けるとよいでしょう。マークの意味するところは詳細ファイルの中にありますが、ひとつひとつ見ていくにはファイル自体が大きく、相当の時間を要するためあまりおすすめはできません。 このためOrbit Viewerでは重要な消去値を特別なアルゴリズムを用いてマークし、カラーテーブル中央に明記しています(4)。さらに、このような値を持つデータの割合を概算し、パーセント表示しています (5)。

画像スケールについては、HDFファイルに書き込まれたときの設定になっていることが多く、Orbit Viewerではこれらのスケールをデータに適応させています。 スケール設定はカラーテーブル下方に表示されています(6)。

スケール設定の下には、縮尺度が出ています(7)。


 

カラーテーブルの変更

下図はOrbit Viewerで使用している色相の修正方法に関するものです。修正後、カラーテーブルを元に戻したいときは、メニュー"オプション"から"カラーテーブル"→"デフォルトを使う(Use default colors)"と選択してください。

(1) 連続データを色付けするための色相変更は、メニュー"オプション"→"カラーテーブル"→"連続データの配色(Change colors for continuous data)"の手順で次のようなウィンドウを開き、任意設定します。

(2) フラグ等の断続的なデータを表現する色相の設定変更はメニュー"オプション"→"カラーテーブル"→"断続データの配色(Change colors for discrete data)"の手順で開いたウィンドウで行います。

元の色相
(1)
(2)

Orbit Viewerで作成した画像を白黒のプリンターで印刷するときは、色相をプリンターに合わせて白黒表示する必要があります。その場合は、メニュー"オプション"→"カラーテーブル"→"白黒表示(Use gray scale)"として、右図のようなカラーバーに設定しなおしてください。

白黒のバー


 

データの配置色を変更するには

データの配置色を変更するには、メニュー"オプション"から"カラーテーブル"→"配色表の一時変更(Temporaly change color map)"を選択します。連続値を含むSDSのデータが表示されていれば、下図のようなウィンドウが開きます。(断続値を含むデータのウィンドウは多少違うものになります。)

図例ウィンドウ内、(1)はカラーバーで配色されるデータの上限値と下限値を定義しています。その下(2)では、固有の色でマークされるべき値(2)が示されます。 (3)では、色相の配置を線形にするか対数形にするかを選択できます。

ウィンドウ下方(4)には、HDFファイルに元々用意されていたデータスケールが示されています。他のデータスケールが適していると思われる場合は、ここに任意の値を直接入力することができます。(5)で、データ単位についても同様にできます。

変更設定が完了したら、 "新しいセッティングでロードする(load new settings)"をクリックします(6)。

変更内容をリセットする場合は、"オリジナルに戻す(reload original settings)"をクリックしてください(7)。

カラーバー

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