1.序文 | ![]() |
はじめに
Orbit Viewerでは、熱帯降雨観測衛星(以降、TRMMと表記)が得たデータを表示することができます。このソフトは、TSDIS(the TRMM Science Data and Information System)により、IDL言語をもって開発されたものです。
本ページは、TRMMのデータについて基本的知識を持つ方を対象に、最も使用頻度の高い項目について、実際の画像を表示した簡潔なマニュアルです。よって、今回はじめてTRMMの観測データにふれる方は、まず以下のWeb Siteをご覧になることをお薦めします。
Precipitation Processing System /TRMM Science Data and Information System (PPS/TSDIS)
また、次のGES DISC、およびJAXA/EOC DRSのページでは、TRMM観測データを無料で提供しています。
HDFバージョン4のマニュアルは、次ページで得ることができます。
[ ftp://ftp.hdfgroup.org/HDF/Documentation/HDF4.1r3/Users_Guide/ ]
もしくは、
なお、本マニュアルは、TSDIS作成のOrbit Viewerマニュアル"How to Examine TRMM Data with the Orbit Viewer"に基づいて作成されています。
ファイル形式について
Orbit Viewerでは、(1)TRMMの観測が捉えた帯状(軌道上)のデータ(Swathデータ)を表示できるだけでなく、HDF 形式により、(2)月平均グリッド (monthly grids)、(3)ブラウズ、(4)地上検証用(GV)レーダーデータ等、すべての標準プロダクトをみることができます。また、TRMM Coincident Subsetted Intermediate (CSI)プロダクトや、 TRMM クイックルック・プロダクト、さらにTRMMリアルタイムプロダクトをみることもできます。
本マニュアルの解説ではおもに(1)の帯状データをあげますが、他データ形式でも似通った操作方法となります。
(1) Swath
(2) Monthly grid
(3) Browse
(4) GV Ground Radar
TRMM標準プロダクトについては、Orbit Viewer 上でHDF形式の他にも何通りかのファイル形式を表示することができます。これにはTSDISで作成している、3G68や3G68LandといったASCII griddedプロダクトも含まれています。 また、Goddard DAACで用意しているバイナリgriddedプロダクトも表示可能です。さらに、2A56ASCIIプロダクトの蓄積データから1分平均の雨量ゲージを出すこともできます。